AI と転職
マイナビ転職のAI機能を1枚に並べる 転職者向け・企業向け・新卒向けを分ける
「マイナビ 転職 AI」で検索すると、自己PRの提案、職務経歴の自動作成、おすすめ求人、企業向けのAI面接、新卒向けの面接練習が並んで出てきます。公式ページとプレスリリースで確かめて、それぞれ誰が何に使うものかを整理します。
公開 2026年9月20日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること
- ・検索結果には、転職者向けではないもの(企業向け・新卒向け)が混ざっている
- ・自己PRの提案は、経歴を入力して書かせる形ではない。エピソードは自分で足す
- ・職務経歴を作るツールのページには、そのツールがAIを使うという記載がない
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「マイナビ 転職 AI」とその周辺の語で検索して 1 ページ目に出てくるのは、自己 PR を提案するツール、職務経歴の自動作成ツール、AI によるおすすめ求人、AI 面接のサービス、新卒向けの面接練習ツールです(2026 年 9 月 20 日に確認)。この中には、転職者が自分で申し込むものではないものが混ざっています。
たとえば AI 面接。上位に出てくるマイナビの「WHAT」は、企業が契約する採用支援サービスです。求職者が申し込んで練習に使うものではありません(マイナビAIサービス、2026 年 9 月 20 日確認)。
以下は、公式ページとプレスリリースを読んで整理したものです。
検索で出てくる5つを並べる
| 名前 | 何をするもの | 使うのは誰か |
|---|---|---|
| マイナビAI Pencil | 職種・業種・強みを選ぶと自己PR文のサンプルが返る | 転職者(マイナビ転職の会員登録が必要) |
| 簡単!速攻!職歴メーカー | 質問に答えると職務経歴の文章ができる(このツールがAIを使うという記載はなし) | 転職者(ページの題名に【登録不要】とある) |
| AIによるおすすめ求人 | 閲覧や「気になる」をもとに求人を出す | 転職者(マイナビ転職AGENT のページで案内されている) |
| AI面接サービス「WHAT」 | 企業の採用でAIが面接を実施する | 企業(契約は卒年ごと) |
| 動画選考練習ツール | 動画で面接を練習してAIのフィードバックを受ける | 新卒の学生(マイナビ2027 の会員) |
上の 3 つは転職者が自分で開くもの、下の 2 つはそうではありません。順に見ます。
自己PRの提案は、経歴を入力して書かせる形ではない
マイナビ AI Pencil は、マイナビが提供する「AIを活用した執筆支援サービスの総称」で、マイナビ転職では自己 PR 文章の提案を行う機能として使えます。入力は「職種、業種、強み」の 3 つを選ぶ形です。無料ですが、マイナビ転職の会員登録が必要で、「登録いただいている情報を学習データに利用することはありません」とも書かれています(マイナビAI Pencil、2026 年 9 月 20 日確認)。
仕組みはプレスリリースに書かれています。株式会社 ELYZA と共同開発したもので、「求職者が3つの質問(職種、業種、強み)に対してキーワードを選ぶだけで、1分程度で最適な自己PR文を提案します」。「事前に生成AIによって文章を生成し、評価AIを通じた自己PR文のデータをデータベース化しています。求職者がキーワードを選択するだけで、短時間で最適な自己PR文のサンプルを提案することができます」(マイナビのプレスリリース、2025 年 7 月 6 日提供開始、2026 年 9 月 20 日確認)。
渡すのは 3 つのキーワードだけで、返るのは事前に用意された文のサンプルです。そこから先の作業は、公式ページ自身が案内しています。「提案された文章をベースに、具体的なエピソードや数値を追加してパーソナライズしましょう」。
追加する材料を先に手元へ書き出しておくと、開いてからの作業が短くなります。担当していた業務の範囲、期間、関わった人数、使った道具あたりが出発点になります。材料の作り方は、当サイトの転職でAIに使うプロンプトに書きました。
職務経歴の本体を作るツールのページには、AIの記載がない
画面の見出しは「職務経歴自動作成ツール 簡単!速攻!職歴メーカー」、ページの題名(ブラウザのタブに出る文字列)は「簡単!職歴自動作成ツール【登録不要】」です。説明は「質問に答えていくだけで、あなたの職務経歴がカンタンにできあがります。」で、「作り方は簡単です。あなたがやっていた仕事内容を選んでいくだけ」「できた文章はコピーして、WEB履歴書の職務内容欄にはるだけ」とあります。ページに載っているできあがり例文は、職種名、業務担当年数、業務内容、マネジメント経験、PC スキル、実績、業務で心掛けてきたことの 7 つの欄でできています(簡単!速攻!職歴メーカー、2026 年 9 月 20 日確認)。
このツールが AI を使うという記載は、ページにありません(ページの下部には、別のツールである AI Pencil への案内が置かれています)。マイナビの AI 機能を探して見つかるものの中に、そのツール自体は AI と書かれていないものが混ざっている、ということです。
例文の欄立ては、そのまま自分で用意する材料の一覧として使えます。実績の欄に書けるものが思い当たらないなら、応募までに数字を探すか、数字以外で書ける材料を用意する、という段取りが見えます。
求人につながるAIは、AGENT側にある
「AIによるおすすめ求人」は、マイナビ転職ではなくマイナビ転職AGENT(人材紹介)のページにあります。「AIがあなたの好みを学習しておすすめの精度が上がります」とあり、求人に「気になる」をしたり求人情報を閲覧したりするほど学習する、という説明です。ページには人材紹介サービスへの登録の導線も置かれていますが、この機能を使うのに登録が要るかどうかは書かれていません(AIによるおすすめ求人、2026 年 9 月 20 日確認)。
自分で求人を探す転職サイト(マイナビ転職)と、担当者が付く人材紹介(マイナビ転職AGENT)は別のサービスです。AI に求人を出してもらう機能が案内されているのは後者のページなので、求人の提案を受けたいなら見るのはそちらになります。登録する先が何の事業者かの見分け方は、当サイトの転職活動のAIツール、一覧の前に見る3つのことに整理しました。
なお、この人材紹介サービスは 2025 年 12 月 17 日に『マイナビAGENT』から『マイナビ転職AGENT』へ名称が変わっています(マイナビのプレスリリース、2026 年 9 月 20 日確認)。
AI面接は、企業が契約するもの
マイナビの AI サービス「WHAT」は、「人材要件の設計からAI面接、分析までを一貫して提供」するものです。プレスリリースは「大卒新卒社員の3年以内離職率は33.8%に上り」という背景から書き起こされていて、中途採用への言及はありません(マイナビのプレスリリース、2026 年 4 月提供開始、2026 年 9 月 20 日確認)。サービスページの本文も対象を「学生」と書いています。よくある質問には「基本プランは対象卒年ごとでのご契約になります。…また、新卒採用以外の用途の場合には、営業担当までお問合せください。」とあり、新卒以外の用途は個別の問い合わせ扱いです(マイナビAIサービス、2026 年 9 月 20 日確認)。中途採用で使われているかどうかは、公開されている情報からは分かりません。いずれにしても、契約するのは企業です。
練習する側のツールも、マイナビの中では新卒サイトにあります。マイナビ2027 の動画選考練習ツールは「自己PR/志望動機/ガクチカ/将来像」から選んで練習でき、「練習回数に制限はありませんので、無料で何度でも利用することができます」。分析については「ユーザーの模擬練習動画から、音声情報をテキストデータ化・さらに話すスピードや姿勢などの動きなどの特徴を抽出します。動画選考練習ツールのベースである『RECOMEN』がもつこれまでのビックデータ(原文ママ)と比較をして、共通点や相違点を参考にした採点を行います。」と説明されています。利用にはマイナビ2027 の会員ログインが必要です(マイナビ2027 動画選考練習ツール、2026 年 9 月 20 日確認)。
では転職者に向けてマイナビが何も出していないかというと、機能ではなく記事の形で出ています。マイナビ転職の転職ノウハウに「【プロンプト付き】生成AI頼みは逆効果?ChatGPTで“勝てる”面接練習法・志望動機対策とは?」「【ChatGPTプロンプト付き】職務経歴書や履歴書の自己PRを生成AIで効率よく仕上げる方法とは?」があります(2026 年 9 月 20 日に題名を確認。本文は読んでいません)。自社の機能ではなく ChatGPT の使い方を案内する側に回っている、ということです。練習の手順は、当サイトのChatGPTで面接対策に書きました。
マイナビの調査 書類の作成に使うことへの評価は割れている
機能を並べると、使っていないと出遅れる気がしてきます。転職した人が生成 AI をどう見ているかを、マイナビが自分で調べています。
直近 1 年以内に転職した正社員 700 名(20 代〜50 代 各 175 名)への WEB 調査で、調査期間は 2026 年 4 月 7 日〜10 日。生成 AI を「活用している」は 46.7% でした。これは仕事を含めた活用状況で、転職活動に限った設問ではありません。
転職活動に関わる設問もあります。「転職活動や就職活動における『履歴書やエントリーシートの作成』への生成AI活用についてポジティブ、もしくはネガティブと思うか聞いたところ、『ポジティブ』は37.0%にとどまった」。リリースはこれを「『新人研修のレポート作成』『履歴書作成』への活用は6割超が慎重な姿勢」と見出しにしています(マイナビ「転職者の生成AI活用に関する実態調査」、2026 年 9 月 20 日確認)。
書類に AI を使うことへの評価は、転職した人の間でも前向き一色ではありません。機能があるから使う、という順番で考えなくてよいということです。なおこの調査が聞いているのは生成 AI 全般についてで、マイナビの機能の利用実態ではありません。
いま書いているものから選ぶ
- 職務経歴の本体を書いている: 職歴メーカー。ページの題名に【登録不要】とあり、7 つの欄に沿って文章ができます。埋まらない欄がそのまま、これから集める材料になります
- 自己 PR の欄で止まっている: AI Pencil(マイナビ転職の会員登録が必要)。提案された文に、自分のエピソードと数値を足す前提で開きます
- 求人を探している: マイナビ転職AGENT のページで、閲覧や「気になる」をもとに学習する AI のおすすめが案内されています。自分で条件を絞って探すのとは別の入口です
- 面接の練習がしたい: マイナビの中に転職者向けの練習ツールは見つかりませんでした。マイナビ転職のノウハウ記事も ChatGPT を使う形を案内しています
確かめた範囲
- 読んだのは、マイナビの公式ページ 5 本(AI Pencil、職歴メーカー、AIによるおすすめ求人、WHAT のサービスページ、マイナビ2027 の動画選考練習ツール)と、プレスリリース 4 本(AI Pencil、名称変更、WHAT、生成 AI 活用の調査)です。転職ノウハウの記事 2 本は題名と URL だけを確かめ、本文は読んでいません。確認日はいずれも 2026 年 9 月 20 日
- 機能は 1 つも使っていません。出力の質は比べていません。AI Pencil は会員登録が必要、動画選考練習ツールは新卒サイトの会員ログインが必要、WHAT は企業が契約するものです。AIによるおすすめ求人は登録の要否が公開ページに書かれておらず、確かめていません。職歴メーカーも動かしていません
- 「職歴メーカーが AI を使うという記載が無い」は、ページに書かれていないという意味です。内部で使っていないことを確かめたわけではありません。また【登録不要】はページの題名(title)にある表記で、画面の本文には出てきません
- 「転職者向けの練習ツール」は、上に挙げた公式ページと、Google の検索結果の 1 ページ目を見た範囲で見つけられなかった、というところまでです。会員向けの画面の中にある可能性は確かめていません。WHAT の中途採用での利用は、問い合わせ扱いになっているところまでしか分かりません
- ここで挙げたのは「マイナビ 転職 AI」とその周辺の語で検索して 1 ページ目に出てくるものだけで、マイナビ全体の AI サービスの一覧ではありません
- 機能も料金も名前も変わります。使う前に各ページを開いてください
よくある質問
マイナビ転職でAI面接の練習はできますか
マイナビ転職の中に、転職者向けの練習ツールは見つかりませんでした。マイナビの中で動画の練習ツールがあるのは新卒サイト(マイナビ2027)で、こちらは学生向けです。マイナビ転職が出しているのは、ChatGPT を使った練習法を案内するノウハウ記事です。
マイナビのAI面接とは何ですか
企業が契約する採用支援サービス「WHAT」のことです。人材要件の設計から AI 面接、分析までを企業向けに提供するもので、求職者が申し込んで練習に使うものではありません。応募先の選考で AI 面接に当たったときに何を見られるのかは転職のAI面接は何を見ているのかに書きました。
応募先がAI面接を使うかどうかは、応募する前に分かりますか
求人票からは分からないことが多いです。当サイト PREVIO に掲載中の求人で数えると、選考プロセスが書かれているものは 40% ほど(5% 単位に丸めた値)で、選考プロセス・仕事内容・応募要件のどこかに「AI面接」の語を含むものは 1% 未満でした(いずれも掲載中の求人全体に対する割合。2026 年 9 月 20 日時点、職種と勤務地は絞っていません)。当サイトの掲載求人での話ですし、書いていない企業が実施していないとは限らないので、この数字から実施率は分かりません。
マイナビ転職で職務経歴書をAIに作ってもらえますか
自己 PR の欄については、AI Pencil が職種・業種・強みの 3 つからサンプルを提案します。職務経歴の本体は職歴メーカーが質問に答える形で作るツールで、こちらにはツール自体が AI を使うという記載がありません。AI で書いた書類が見抜かれるかどうかはAIで書いた職務経歴書はバレるかに書きました。
マイナビ転職とマイナビ転職AGENTは何が違いますか
マイナビ転職は自分で求人を探す転職サイト、マイナビ転職AGENT は担当者が付く人材紹介サービスです。AI の機能も分かれていて、自己 PR の提案は前者、AIによるおすすめ求人は後者にあります。名称は 2025 年 12 月に『マイナビAGENT』から変わりました。