職種の求人市場
プロダクトマネージャーはつらい? 優先順位付けは仕事の一部。何を担当するか面接で確かめる
プロダクトマネージャーのつらさを一律に判定しません。優先順位付けは仕事に付いてきますが、役割分担や権限、評価は求人票だけで決まりません。つらい場面を3〜5個書き、会社で変わりうる側、PdMを続ける限り付いてくる側、今は分からない側に置き、求人票を1件読んで面接の質問にします。
公開 2026年9月29日 · 集計 2026年9月28日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること
- ・つらい場面を3〜5個書き、会社で変わりうる側、PdMを続ける限り付いてくる側、今は分からない側に置く
- ・優先順位付けは仕事に付いてくる。板挟み、成果が見えない、会議ばかりという場面は、仕事に伴う部分と会社で確かめる部分に分ける
- ・PdMの求人を1件読み、明記・手がかり・読めないに置き、要望の集まり方、ロードマップの決め方、役割分担を面接で聞く
目次開く閉じる
営業と開発の要望が割れ、会議が重なってユーザーに会えない。プロダクトマネージャー(PdM)がつらいと感じる場面です。一律には判定しません。担当数や会議量は「会社で変わりうる側」、優先順位付け、関係者の間に立つ役割、成果が出るまでの時間は「PdMを続ける限り付いてくる側」、決裁権や評価を確認するまで判断できない場面は「今は分からない側」です。求人票で読めない担当は面接で確かめます。プロジェクトマネージャーとは別の職種です。
つらい場面を3〜5個書き、三つの区分に置く
最近つらいと感じた場面を3〜5個書きます。「板挟みでつらい」ではなく、「営業の個別要望と開発のリファクタリング要望が割れ、自分が優先順位を決めた」のように、誰の要望がぶつかり、自分が何をしたかまで書きます。
- 会社で変わりうる側: 原因が担当数、配属先の体制、役割分担、働き方など、職場の違いにある場面です。
- PdMを続ける限り付いてくる側: 担当や体制が変わっても、優先順位付けや関係者をつなぐ役割に残る場面です。
- 今は分からない側: 場面を分けても、決裁権や評価の実態が分からず、前の二つのどちらかをまだ判断できない場面です。
| つらい場面 | 最初の区分 | そう置く理由 | 次に確かめる項目 |
|---|---|---|---|
| 優先順位を付け、やらないことを決める | PdMを続ける限り付いてくる側 | 何を先にするか決める役割は残る | この役割が残っても続けたいか |
| 営業・開発・経営の間に立つ | PdMを続ける限り付いてくる側 | 複数の関係者をつなぐ役割は残る | 関係者と話す仕事を残したいか |
| 要望の集め方と最終決定者が分からない | 今は分からない側 | 意思決定の運用を確認していない | 要望・優先順位 |
| CEOや事業部長が途中でロードマップを変える | 今は分からない側 | 誰がどう変更できるか分からない | ロードマップ |
| 3プロダクトを持ち、会議が1日6時間ある | 会社で変わりうる側 | 担当数と体制で会議量が変わる | 担当プロダクト・時間配分 |
| スプリント管理と議事録でユーザーに会えない | 会社で変わりうる側 | プロジェクト管理の分担で変わる | ユーザーに会う仕事・プロジェクト管理 |
| デザイナーがおらず、別部署のエンジニアへ依頼する | 会社で変わりうる側 | 配属先の人員と協働の形で変わる | プロダクト体制 |
| 成果が出るまで長い | PdMを続ける限り付いてくる側 | リリースから成果が見えるまで時間がかかる部分は残る | 結果が出る前の期間を受け入れられるか |
| 売上KPI未達で詰められる | 今は分からない側 | 数字を持つ範囲と評価方法が分からない | 事業の数字・評価 |
| 何を決められるか不明なまま成果責任を負う | 今は分からない側 | 決裁権と責任の範囲を確認していない | 権限・報告先 |
| PdMが自分一人で相談相手がいない | 会社で変わりうる側 | PdMの人数と報告先で変わる | PdMの体制・報告先 |
| 在宅できない、残業が多い | 会社で変わりうる側 | 配属先の働き方と仕事量で変わる | 在宅・残業 |
表にない場面は、「PdMという仕事で決まるか」「配属先の担当・体制・運用で決まるか」を順に考えます。どちらとも決められなければ「今は分からない側」に置き、確かめる項目を一つ決めます。
一つの場面に二つの原因があれば行を分けます。冒頭の例なら、営業と開発の間に立つ役割は付いてくる側、要望の集め方と最終決定者は今は分からない側です。「成果が出ないうちに低く評価された」も、成果が出るまでの時間は付いてくる側、途中の評価方法は今は分からない側です。
優先順位付けと成果が出るまでの時間は「PdMを続ける限り付いてくる側」
会社を移っても残る可能性が高いのは、優先順位を付けてやらないことを決める役割、複数の関係者をつなぐ役割、成果が出るまで時間がかかることです。
人材紹介会社や転職メディアによる職種解説、個人の体験談では、正解がない中で優先順位を決めること、営業・開発・経営・ユーザーの間に立つこと、成果が見えるまで長いこと、関わる人が多いことがPdMのつらさとして挙げられています。これらは、つらさが起きる割合を示す資料ではありません。
仕事に付いてくる役割と、会社で決まる量や進め方は分けます。関係者をつなぐ役割は残っても、3プロダクトを担当して1日6時間会議をするかは担当数と体制で変わります。成果に時間がかかっても、途中で何を評価するかは会社ごとに確かめる項目です。
求人票の記載割合は、面接に持ち越す項目を選ぶ手がかり
求人票の数字は、どの仕事を実際に担当するかを決めるためではなく、何を面接へ持ち越すかを選ぶために使います。
2026年9月28日時点の当サイトPREVIOの掲載中求人のうち、勤務地を絞らず、職種にPdMを含み、題名からPdM・プロダクトマネージャー・プロダクトオーナーなどと読める求人を対象にしました。選考会・説明会・新卒向けなどを除き、会社単位で全件集計しています。割合は5%単位に丸め、「書いてある」は当たる求人を1件以上出す会社、「書いていない」はどの対象求人にも書いていない会社です。対象会社の約半数は対象求人が1件だけなので、その会社の「書いていない」はその1件の記載で決まります。
| 求人票にある語・記載 | 会社単位の割合 | ここまで読める | 面接へ持ち越すこと |
|---|---|---|---|
| ユーザーインタビュー・仮説検証など | 約45% | 関連する語がある | 相手、実際の担当、時間配分 |
| プロジェクト管理 | 約45% | 関連する語がある | 実際の担当、仕事の比重 |
| 上の両方 | 約25% | 両方に関する語がある | どちらが中心か |
| プロジェクト管理の語だけ | 約20% | ユーザーインタビュー・仮説検証の語はどの求人にもない | ユーザーに会う仕事の有無 |
| ロードマップ・プロダクト戦略・ビジョン | 約65% | 関連する語がある | 誰が決め、変更するか |
| 事業計画・KGI・P/L | 約10〜15% | 事業の数字に関する語がある | 持つ・見る・支援するの別 |
| P/L・収益責任・売上責任の明示 | 5%未満 | 責任の記載がある | 決裁権との釣り合い |
| 経営層の直下・直轄・レポートライン | 約10% | 報告先の手がかりがある | 権限、ロードマップの決め方 |
| 一人目のPdM・PdM組織の立ち上げ | 5%未満 | 体制を作る募集だと読める | 入社後の人数、相談相手 |
| 在宅・リモート可 | 約65% | 制度または働き方の記載がある | 配属先で使える人と頻度 |
| 月の平均残業 | 約10% | 会社が書いた平均または想定がある | 配属先の実績、最も多い月 |
割合の高低で求人を選ぶのではなく、自分のつらい場面に対応する行を見ます。記載があれば次の節で中身を読み、なければ面接へ持ち越します。
事業計画・KGI・P/Lの行には、PdM自身が数字を持つ求人だけでなく、数字を見る・支援する求人も混ざるため、約10〜15%と幅で示しています。
区分は重なるため、割合を足しても100%にはなりません。ユーザーインタビュー・仮説検証の判定は「顧客へのヒアリング」「ユーザーヒアリング」のほか、課題の発見やPMFなどの記載も含むため、データ分析に基づく課題発見など、ユーザーに会う仕事ではない記載が混じる場合があります。「経営層の直下」も、権限やロードマップの決め方までは示しません。
PdMの求人1件を「明記」「手がかり」「読めない」に分ける
最も変えたい場面に関係する語が題名か仕事内容にある求人を1件選びます。ユーザーに会う時間を変えたいなら「ユーザーインタビュー」、会議と進捗管理を変えたいなら「プロジェクト管理」や体制の記載がある求人です。
最初に、仕事内容が入社時からPdMの仕事かを見ます。題名がPdMでも、仕事内容がエンジニアやプロジェクトマネージャーで、「将来的にPdMへ挑戦」とだけある求人は外し、別の求人を開きます。次に必須条件を満たすか確認し、仕事内容、募集背景、体制、勤務時間・勤務地を読みます。
- 明記: 入社後の自分が担当する仕事、決める範囲、対象、割合が直接書かれています。
- 手がかり: 関連する語はありますが、自分の担当、相手、割合、最終決定者までは決まりません。
- 読めない: 関連する記載がない、欄が空、または欄どうしが食い違います。
複数の要素をまとめた項目は、書かれた要素だけを明記にします。たとえばPdMの人数があって報告先がなければ、人数は明記、報告先は読めないです。項目全体を明記にはしません。
| 項目 | 明記 | 手がかり | 読めない |
|---|---|---|---|
| ユーザーに会う仕事 | ユーザー・顧客へのインタビュー、観察、検証を自分が担当する | 「ヒアリング」だけ、相手が社内、経験要件にだけ出る | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| プロジェクト管理 | スプリント、進捗、スケジュール、リリースを入社後に管理する | 経験要件、管理ツール名、他部署との連携だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| 時間配分 | 「ディスカバリー70%・デリバリー30%」など対象と割合がある | 複数の仕事名だけが並ぶ | 時間配分の記載がない、欄が空・食い違う |
| 事業の数字 | P/L、売上、収益の責任を本人が持つ | KGI・KPIの設計、分析、支援、確認だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| ロードマップ | 作る手順、最終決定者、変更する人がある | 「ロードマップ策定」「経営層と連携」だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| プロダクト体制 | 担当チームのデザイナー、エンジニア、所属部署、依頼方法がある | 「チームで開発」「他部署と連携」だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| PdMの体制・報告先 | PdMの人数、相談相手、報告先がそれぞれある | 「経営に近い」「一人目」だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| 担当プロダクト | 入社後の担当数と、0→1・グロースなど現在の段階がある | 会社全体の複数プロダクトや新規事業の説明だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| 評価 | 指標、比重、成果が出る前の評価、周期がある | KPI、成果給、評価制度の語だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
| 在宅・残業 | 配属先の在宅頻度、月平均残業、対象期間がそれぞれある | 全社制度、固定・みなし残業の時間だけがある | 関連する記載がない、欄が空・食い違う |
「ビジネスサイドとのヒアリング」は、ユーザーに会う仕事の明記ではなく手がかりです。「ユーザーインタビューを担当し、ディスカバリー70%」なら、担当と時間配分を明記しています。求人票にない仕事や制度を「ない」とは決めません。
要望・優先順位と権限・報告先は、求人票に決め方や決裁範囲の明記がなければ、この表で推測せず面接へ送ります。
手がかりと読めない項目は、対応する場面だけ面接で聞く
すべてを聞く必要はありません。最初に書いた3〜5個の場面から、手がかりか読めないに置いた項目だけを選び、配属予定チームの直近の運用を聞きます。
- 要望・優先順位: 要望はどこで集めますか。意見が割れた時、誰がどの基準で最終決定しますか。
- ロードマップ: 誰が案を作り、最終決定しますか。途中で誰が変更でき、変更時に何を見直しますか。
- 担当プロダクト・時間配分: 一人が何件を担当しますか。直近のPdMは、ユーザーインタビュー、仕様、プロジェクト管理、会議にどの程度の時間を使いましたか。
- ユーザーに会う仕事・プロジェクト管理: ユーザーインタビューは誰が担当しますか。スプリント、進捗、スケジュール、議事録は誰が担当しますか。
- プロダクト体制: 担当チームにデザイナーとエンジニアはいますか。別部署なら、依頼と優先順位付けをどう進めますか。
- 事業の数字・評価: PdMが持つKPIは何ですか。達成できない時は誰が何を振り返り、評価へどの程度使いますか。成果が出る前は何を評価しますか。
- 権限・報告先: 仕様、優先順位、リリース、予算のうち、PdMが決めるのはどれですか。誰へ報告しますか。
- PdMの体制・報告先: PdMは何人で、相談やレビューの相手は誰ですか。誰に報告しますか。
- 在宅・残業: 配属予定チームでは誰がどの頻度で在宅勤務を使っていますか。直近1年の月平均と、最も多かった月の残業はどのくらいですか。
求人票に明記があれば、その記載を質問の前提にします。「ディスカバリー70%とありますが、直近の担当者も同じ配分ですか」のように聞けば、方針と実績を比べられます。
求人票と面接の答えで、応募するか決める
面接後は、最初に書いた場面をもう一度「会社で変わりうる側」「PdMを続ける限り付いてくる側」「今は分からない側」のいずれかに置きます。
今は3プロダクトを担当しているが応募先は1プロダクト、会議時間も減ると確認できたなら、その求人では変わる可能性があります。反対に、「経営層と近い」「大きな裁量」とだけ説明され、最終決定者が分からなければ「今は分からない側」のままです。
応募先の担当数、役割分担、最終決定者が今の職場と同じなら、会社で変わりうる場面も変わりません。必要な項目に答えがなければ「今は分からない側」に残します。
PdMに付いてくる役割そのものが合わない場合は、残したい仕事を言葉にし、その仕事で求人を探します。最後に、最もつらい場面を応募先でどの区分に置くか決め、応募候補に残すか外します。
この見分け方で分からないこと
求人票と面接で分かるのは、会社が書いた内容と説明した実績までです。入社後も同じ役割分担、意思決定、評価、在宅、残業が続くとは限りません。
当サイトの割合は、2026年9月28日時点で掲載中だった求人の構成で、日本にあるPdM求人全体を表しません。職種タグから題名で対象を絞ったため、題名が「PM」「サービス企画」などのPdMに近い求人は外れ、対象にはCTO候補やTPMなどPdM専任とは言い切れない求人も含まれます。会社単位の記載なしは、仕事がないという意味ではありません。
決裁権、人事権、現在のPdM人数、担当プロダクト数、フェーズの記載割合は集計していません。「一人目のPdM・PdM組織の立ち上げ」の記載割合は、現在のPdM人数を数えたものではありません。
職種解説や個人の体験談からは、つらさが実際に起きる割合は分かりません。この記事で扱えるのは、自分の場面を分け、応募先の記載と説明を比べるところまでです。
よくある質問
プロダクトマネージャーはつらいですか?
一律には言えません。優先順位付け、関係者をつなぐ役割、成果が出るまでの時間には、PdMを続ける限り付いてくる部分があります。担当数、会議量、プロダクト体制、プロジェクト管理の分担、権限、評価は応募先ごとに確かめます。
プロダクトマネージャーの仕事がつまらないと感じるときはどうしますか?
「実装やデザインなど手を動かす仕事がない」「ユーザーに会えない」「会議とプロジェクト管理で一日が終わる」のどれかを場面として書きます。手を動かさないこと自体が合わないなら、残したい仕事を言葉にして求人を探します。ユーザーに会えない、会議量が多いという場面なら、担当数、時間配分、プロジェクト管理の担当を求人票と面接で確かめます。