職種の求人市場
マーケティングマネージャーはきつい?数字の説明は残りうる。役割は求人票、予算は面接
マーケティングマネージャーがきつい理由を、会社を移っても残りうる数字が未達のときの説明や部門間の調整と、会社で変わりうる担当範囲に分けます。募集時点の役割は求人票の全文で読み、予算額・決裁者・担当する指標・実残業は面接で確かめる方法が分かります。
公開 2026年9月30日 · 集計 2026年9月30日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること
- ・辞めたい場面を3〜5個、今の職場の指標、報告相手、予算額、決裁者、人数、会議の回数と一緒に書き、責任者を続けると残りうる側、会社で変わりうる側、求人票だけでは分からない側へ置く
- ・数字が未達のときの説明や部門間の調整は残りうる。担当範囲、立ち上げ、代理店管理、営業との分担は会社で変わりうるが、予算の悩みが会社を移れば解けるとは決めない
- ・担当範囲と募集時点の役割は求人票の全文で読み、予算額と決裁者、経営への報告経路、担当する指標、実務と管理の時間配分、実残業は今の職場と同じ単位で面接質問にする
目次開く閉じる
- 01マーケティングマネージャーがきつい場面を3〜5個書く
- 02三つの置き場所を先に決める
- 03例の責任者の5場面を原因ごとに置く
- 04ほかによくある場面を最初の置き場所へ振る
- 05責任者を続けると残りうる側:数字の未達説明、部門間の調整、繁忙の波
- 06会社で変わりうる側:担当範囲、立ち上げ、代理店、営業との分担
- 07求人票だけでは分からない側:予算、経営への報告、指標、実務の割合
- 08求人票を1件読み、募集時点の役割と担当範囲を残す
- 09担当範囲と働き方は、求人票の全文で読む
- 10面接では、今の職場と同じ単位で実際の数値と運用を聞く
- 11この見分け方で分からないこと
- 12よくある質問
- 133〜5場面を置き、役割を読む求人を開く
最近、マーケティングマネージャーを辞めたいと思った場面を3〜5個、今の職場の指標、報告相手、予算額、決裁者、人数、会議の回数と一緒に書いてください。きつさは、数字が未達のときの説明、部門間の調整、人員不足や繁忙が重なるところから生まれます。場面は、責任者を続けると残りうる側、会社で変わりうる側、求人票だけでは分からない側の三つに置きます。担当範囲や立ち上げ、代理店管理は会社で変わりえますが、予算の悩みは会社を移れば解けるとも残るとも決めません。役割は求人票の全文で読み、予算額、決裁者、報告経路、担当する指標、実残業は面接で聞きます。 2026年7月4日公開の、IT・スタートアップに特化した人材紹介会社の記事は、KPI設計と営業・プロダクト・経営との調整を責任者の仕事に挙げています。2023年10月更新の、現役マーケティング責任者による個人メディアの記事1本は、職位を限らずマーケティング職を扱い、未達時に経営陣や他部署から要因の説明を求められると述べています。
例にするのは、BtoB SaaSの事業会社でマーケティング責任者を2年務める架空の社員です。3人のチームと代理店2社を管理し、リードと商談のKPIを持ちながら実務も担っています。
マーケティングマネージャーがきつい場面を3〜5個書く
きつい、忙しい、裁量がない、という言葉だけでは、応募先と今の職場を比べられません。誰に、どの数字を、どれくらいの頻度で説明したのかまで書きます。
例の社員は、次の5場面を書きました。数値は架空ですが、後で求人票を読み、面接で聞くときも同じ期間と単位を使います。
| 辞めたい場面 | 今の職場の値 | 比べる単位 | 今の職場で見る資料 |
|---|---|---|---|
| KPIが未達のとき経営へ要因を説明する | 四半期末、社長と役員へ説明 | 指標、説明相手、四半期の回数 | 会議予定、報告資料 |
| リードは目標に届くが、商談化が低いと営業から言われる | リードは月目標を達成。営業との定例は週1回 | マーケが持つ指標の範囲、定例の回数 | 目標設定、会議予定 |
| 四半期予算を増やせない | 四半期ごとに社長と決定。直近2回は増額なし | 予算額、決裁者、見直す時期 | 予算表、稟議 |
| 代理店との定例・確認に週2日を使う | 代理店2社、定例は各週1回 | 週に使う日数、代理店数、定例の回数、社内外の分担 | 契約、会議予定 |
| イベント前月の実残業が50時間になる | 平常月20時間、イベント前月50時間 | 平常月と繁忙月の実残業 | 勤怠、イベント計画 |
一つの場面に原因が二つあれば、行を分けます。経営へ説明する仕事自体がつらいのか、説明する指標や頻度がつらいのかは、同じ問題ではありません。
三つの置き場所を先に決める
求人票を開く前に、場面の仮の置き場所を三つに決めます。これは、辞めるべきかを一律に判定する区分ではありません。
- 責任者を続けると残りうる側: 数字が未達のときの説明、営業・プロダクト・経営との調整、期初・四半期末・イベント前後の繁忙など、マーケティング責任者を続けると形を変えて残りうる仕事です。
- 会社で変わりうる側: 担当範囲、立ち上げか既存組織か、代理店の使い方、営業との分担、チーム体制、働き方など、会社の規模・段階・仕組みで変わりうる部分です。会社を移れば必ず良くなるという意味ではありません。
- 求人票だけでは分からない側: 予算額と決裁者、経営への報告経路、担当する指標、会議の回数、実務と管理の時間配分、実残業など、求人票に記載があっても実際の運用まで読めない部分です。面接で今の職場と同じ単位を聞きます。
求人票が空欄でも、その仕事や制度がないとは決めません。求人票を読んだ後、会社で変わりうる項目に記載がなければ、仮の置き場所から求人票だけでは分からない側へ移します。
例の責任者の5場面を原因ごとに置く
例の社員の5場面を、最初の置き場所へ振り分けます。営業から商談化の低さを言われる場面は、営業との仕事の分担と、指標・定例・未達時の扱いに分けます。イベント前月の場面も、繁忙の波と実残業に分けるため、表は7行になります。前者は会社で変わりうる側と求人票だけでは分からない側、後者は責任者を続けると残りうる側と求人票だけでは分からない側に分かれます。理由には場面の言い換えではなく、仕事の仕組み、求人票の記載、出典記事のどれを根拠にしたかを書きます。
| 5場面から分けた内容 | 最初の置き場所 | そう置く理由 | 次に確かめる値 |
|---|---|---|---|
| KPIが未達のとき経営へ要因を説明する | 責任者を続けると残りうる側 | 職位を限らずマーケティング職を扱う個人メディアの記事1本が、未達時に経営陣や他部署から要因の説明を求められると述べる | 説明する指標、相手、四半期の回数 |
| 営業との仕事の分担(商談化が低いと営業から言われる場面) | 会社で変わりうる側 | 営業とどこで仕事を分けるかは会社の体制で変わる | 営業・インサイドセールスの担当、責任者 |
| 指標・定例・未達時の扱い(商談化が低いと営業から言われる場面) | 求人票だけでは分からない側 | 持つ指標、定例回数、未達時の扱いは求人票の役割名だけでは読めない | 指標の範囲、定例の回数、未達時に求められること |
| 四半期予算を増やせない | 求人票だけでは分からない側 | 求人票では予算額と決裁者をほとんど読めない | 直近四半期の予算額、増減を決めた人 |
| 代理店との定例・確認に週2日を使う | 会社で変わりうる側 | 人材紹介会社の記事は、運用を仕組み化して代理店に出せる組織では日々の残業が抑えられると説明する | 週に使う日数、代理店数、定例の回数、社内外の分担 |
| 繁忙の波(イベント前月の実残業が50時間になる場面) | 責任者を続けると残りうる側 | 人材紹介会社の記事がイベント前後の繁忙を挙げる | 集中する時期、仕事、分担 |
| 実残業(イベント前月の実残業が50時間になる場面) | 求人票だけでは分からない側 | 実残業は人員や分担によって変わり、求人票の制度だけでは読めない | 平常月とイベント前月の実残業 |
代理店管理は、求人票の全文に記載があれば会社で変わりうる側の手がかりとして残し、なければ読んだ後に求人票だけでは分からない側へ移します。
ほかによくある場面を最初の置き場所へ振る
例の社員にない場面も、最初の置き場所を一つ決めます。
| よくある場面 | 最初の置き場所 | 根拠 | 次に確かめる内容 |
|---|---|---|---|
| P/L・損益を経営へ説明する | 求人票だけでは分からない側 | P/L・損益の語だけでは、説明する数字や責任の範囲を判断できない | 説明する数字、相手、頻度 |
| マーケ組織の1人目として立ち上げる | 会社で変わりうる側 | 新設か既存組織かは、会社の採用段階と体制で決まる | 入社時の人数、採用予定、既存業務 |
| 採用・育成・評価に時間を使う | 会社で変わりうる側 | チームの人数と責任者の役割分担で変わる | 対象人数、評価回数、採用人数 |
| 実務と管理の両方を担う | 求人票だけでは分からない側 | 実務を担うかを書く求人が少なく、時間配分までは読めない | 実務と管理に使う時間の割合 |
| ブランド、マス広告、広報まで担当する | 会社で変わりうる側 | 求人票に担当領域を書く会社がある | 入社直後の担当、社内の分担 |
| 事業が伸びず、提案も通らない | 求人票だけでは分からない側 | 事業の伸びしろと提案の扱いは求人票の語だけでは判断できない | 却下した施策、決めた人、理由 |
責任者を続けると残りうる側:数字の未達説明、部門間の調整、繁忙の波
同じ役割で会社を移っても、数字で見られ、未達時に要因の説明を求められることや、営業・プロダクト・経営と調整する仕事は残りえます。人材紹介会社の記事では、戦略・予算配分・KPI設計、施策の管理、人の仕事、部門間の調整が主な仕事として挙げられています。個人メディアの記事1本は、職位を限らずマーケティング職について、未達時に経営陣や他部署から要因の説明を求められると述べています。2026年4月更新のマーケティング支援会社代表による実務者向け記事でも、会社を変えても日々の仕事や追う指標は大きく変わらないと説明されています。
ただし、数字を追う役目が残ることと、目標の水準や未達時の扱いが同じことは別です。リードまでをマーケが持つ会社もあれば、商談や売上まで説明を求める会社もあります。担当する指標、報告相手、会議の頻度は面接で確かめます。
期初・四半期末・イベント前後に仕事が集まることも、人材紹介会社の記事で挙げられています。日々の残業は、人員、仕組み化、代理店への切り出しで変わりえます。繁忙の波と実際に働いた時間を分けると、会社を移っても残る仕事と、応募先で比べる値を混同せずに済みます。
厚生労働省job tagの「Webマーケティング(ネット広告・販売促進) - 職業詳細」も、関係者が多岐にわたるため交渉・調整の力が必要で、キャンペーンなどがあれば残業が多くなる場合があると説明しています(2026年9月30日確認)。これはWeb領域の担当者寄りの職業説明で、マーケティング責任者だけを調べた結果ではありません。
広告運用そのものの担当範囲を比べたい場合は、Web広告運用を続けると何が残るかで分けて読めます。
会社で変わりうる側:担当範囲、立ち上げ、代理店、営業との分担
会社で変わりうる側では、求人票を実態の答えではなく、面接へ進む入口として読みます。人材紹介会社の記事では、会社の規模や事業の段階によって、小さい組織では人員不足と兼任が増え、大きい組織では稟議と社内調整が増えると整理されています。仕組み化や代理店への切り出しでも、責任者が担う範囲は変わります。
2026年9月30日時点の当サイトPREVIO掲載求人から、マーケティングディレクター・CMOの職種タグが付き、題名がマーケティングの責任者・管理職・CMOと読める求人を対象に、何が書かれているかを会社単位で比べると次の通りです。
| 求人票で探す内容 | 書いてある会社 | 求人票で読める手がかり | 面接へ回す内容 |
|---|---|---|---|
| 立ち上げ・新設・1人目・担当不在 | 約15% | 新しい組織・役割である可能性 | 入社時の人数、既存業務、採用予定 |
| 代理店・制作会社など外部の管理 | 約25% | 外部の会社を管理する仕事 | 代理店数、契約範囲、社内外の分担 |
| 営業・インサイドセールスとの連携 | 約25% | 営業との橋渡し、部門横断、商談創出 | 持つ指標の範囲、定例回数、対立時の決定者 |
| ブランド・マス広告 | 約35% | ブランド戦略、TVCM、マス広告を扱う可能性 | 入社直後の担当、予算、社内の分担 |
| 広報を担当範囲に含む | 約10%(目視による推定) | 広報・PRを担う可能性 | 広報部門との分担、使う時間 |
| 育成・評価など人の仕事 | 約45% | メンバー管理を担う可能性 | 対象人数、評価回数、採用予定 |
勤務地を問わず全件を集計し、題名から担当者、広告運用、プロダクトマーケティングなど別の仕事と読める求人は対象から外しました。対象求人のどれか1件に記載があれば書いてある会社、どの求人にも記載がなければ書いていない会社とし、割合は5%単位に丸め、5%を下回るものは5%未満としています。これは求人票の記載率であり、職場で実際に行われている割合ではありません。
立ち上げにマーケ組織の構築という書き方まで含めると約20%ですが、構築には既存組織の強化も含まれます。ゼロからの立ち上げと読める割合には使いません。広報・PRの語は約15%の会社にありますが、広報部門との連携や採用広報への協力も含むため、広報を担当範囲に含むのは約10%と読みます。
営業との連携も中身が違います。営業部門との橋渡し役を仕事内容に置く求人、部門横断とだけ書く求人、記載のない求人があります。連携の語だけでは、マーケがリードまで持つのか、商談・売上まで持つのか、定例が週何回かは読めません。
同じjob tagは、スペシャリストとして育てる会社と、ジョブローテーションを経てマネージャーとして育てる会社があり、企業によってキャリアパスが異なると説明しています。募集時点の役割だけでなく、その後にどの役割へ移った人がいるかも会社ごとに確かめます。
求人票だけでは分からない側:予算、経営への報告、指標、実務の割合
予算が足りないという悩みだけでは、会社を移れば解けるとも、責任者を続ける限り残るとも決められません。Gartnerの調査では、2025年の戦略を実行するには予算が不十分だと答えたCMOが59%でした。この数字は、2025年2〜3月に北米・英国・欧州のCMOとマーケティングリーダーを対象にした調査で、回答者の大半は年間売上10億ドル超の企業です。日本の会社や中小企業、スタートアップの割合ではありません(「Gartner 2025 CMO Spend Survey Reveals Marketing Budgets Have Flatlined at 7.7% of Overall Company Revenue」、2026年9月30日確認)。
当サイトの求人集計では、予算の策定・管理・配分を書く会社は約35%でした。一方、予算についてどの求人にも書いていない会社は約65%、予算の規模を数字で書く会社は5%未満です。予算の額と決め方は、求人票だけではほとんど読めません。
経営層の直下・報告先を書くか、経営会議・経営層への報告を書く会社は、合わせて約20%でした。約80%の会社は、対象求人のどれにも経営との距離を書いていません。代表直下などの記載があっても、誰へ月何回報告するか、決裁まで何段あるか、提案が通らないとき誰が決めるかまでは読めません。
実務を担うかを書く会社は約10%で、約90%は対象求人のどれにも書いていません。プレイングマネージャーや自ら実務を担う旨の記載があっても、週の何割を広告運用・コンテンツ・分析に使うかは面接で聞きます。チーム・部署の人数を書く会社も約25%にとどまり、書かれた人数が配属先全体か、マーケ担当だけかを分けて読みます。
P/L・損益の語を仕事として書く会社は約10%でした。P/Lを見る程度の仕事や、支援先のP/Lに触れる記載も含むため、P/Lを持つ責任者の割合ではありません。
求人票を1件読み、募集時点の役割と担当範囲を残す
求人票を開いたら、最初に応募できる求人かを確かめます。TOEICの水準、扱った広告運用額、業界経験など、企業が必須とする項目を満たせなければ、マーケティング責任者か責任者候補で、確かめたい担当範囲が同じ次の求人へ進みます。歓迎条件にあるだけなら、必須とは読みません。
次に、題名と本文の両方で、入社直後の役割と将来期待される役割を分けます。求人単位では、題名に候補を含む求人が約50%でした。会社単位では、候補の求人だけを出す会社が約35%です。候補だから責任者の求人ではないとは決めず、現在の役割と入社直後の役割がずれる可能性を見る数字として使います。
題名がマーケティング責任者でも、本文に責任者候補、将来チームを率いる期待、次の部門長候補といった説明がある場合があります。題名だけで現職と同じ権限があると読まず、仕事内容、募集背景、組織、PRポイントまで読みます。
必須条件で外れた求人を、働き方の比較には使いません。次の1件でも同じ順番で、必須条件、入社直後の役割、担当範囲を見ます。応募できる求人が見つからなければ、その時点では転職先との違いを確定しません。
担当範囲と働き方は、求人票の全文で読む
実際の求人票では、勤務地、在宅、フレックス、組織、募集背景の専用欄が空でも、同じ情報が仕事内容の見出し、PRポイント、福利厚生のその他に書かれる場合があります。欄の名前だけで判断せず、全文から次の語を探します。
- 役割と組織: 責任者、候補、部長、CMO、直下、レポートライン、経営会議、立ち上げ、新設、1人目、人数、採用、育成、評価
- 担当範囲: KPI、KGI、ROI、P/L、損益、リード、商談、売上、ブランド、マス広告、TVCM、広報、PR、営業、インサイドセールス、イベント、展示会
- 社内外の分担: 代理店、制作会社、外部パートナー、選定、管理、折衝、ハンズオン、プレイングマネージャー
- 働き方: 在宅、リモート、フレックス、残業、時間外、固定残業、みなし残業、裁量労働、管理監督者
専用欄が空でも別の場所に書かれていないかを見てから、確認できずと残します。題名と仕事内容、勤務地と働き方など、欄どうしが食い違う場合は、都合のよい方を選ばず両方を面接へ持っていきます。
読み終えたら、3〜5場面すべてについて、今の職場の値と求人票の記載を横に並べ、同じ・違う・不明に分けます。同じ・違うが読めた項目は最初の置き場所に残し、不明は求人票だけでは分からない側へ移します。SQL(Sales Qualified Lead、営業が商談化の見込みありと判断したリード)をマーケのKPIとして明記する求人のように答えが書かれていれば、今の指標範囲と比べます。書かれていなければ、不明のまま面接へ送ります。
同じ求人集計では、在宅・リモート可を書く会社は約50%、固定・みなし残業は約30%、裁量労働制は約10%、管理監督者・残業代の対象外は約10%でした。これらは制度や記載の割合で、実際に在宅で働く日数や、残業した時間を示す数字ではありません。管理監督者と書かれている場合は、実際にその扱いとなる条件と時間外手当の扱いを面接で確かめ、提示額だけで決まるとは読みません。
平均・想定の残業時間を数字で書く会社は約10%でした。その中で20時間以下を書く会社は約50〜55%、30時間以上を書く会社は約20%ですが、この分布の対象は全体の約10%に限られ、多くは全社・部門の平均です。この職種の残業が少ないという意味ではありません。数字があれば、責任者ポジション、配属予定先、部門、全社のどれを表すかを確認します。
固定・みなし残業時間は、給与に含める時間外手当の計算に使う時間で、実際の残業ではありません。年収例や想定年収に残業何時間で計算したかが添えられている場合も、年収計算の前提です。固定残業時間とも、入社後の実残業とも読みません。
面接では、今の職場と同じ単位で実際の数値と運用を聞く
求人票だけでは分からない項目は、抽象的な評価語ではなく、直近の数値と決め方を聞きます。例の社員の5場面を、そのまま質問へ移すと次の形になります。
| 辞めたい場面 | 今の職場の値 | 求人票で読むこと | 面接で聞く質問 |
|---|---|---|---|
| KPIが未達のとき経営へ要因を説明する | 四半期末、社長と役員へ説明 | 直下、報告、経営会議、レポートライン | 配属予定の責任者は、直近4四半期に誰へ何回、どの指標の未達要因を説明しましたか |
| リードは目標に届くが、商談化が低いと営業から言われる | リードは月目標を達成。営業との定例は週1回 | リード、商談、売上、営業連携 | マーケが持つ指標はリード、商談、売上のどこまでですか。営業との定例は週何回ですか。未達時は誰が何を求めますか |
| 四半期予算を増やせない | 四半期ごとに社長と決定。直近2回は増額なし | 予算の策定・管理・配分 | 直近四半期のマーケ予算額はいくらで、前期からの増減を誰が決めましたか |
| 代理店との定例・確認に週2日を使う | 代理店2社、定例は各週1回 | 代理店の選定・管理、社内外の分担 | 配属時の代理店は何社で、各社との定例は週何回ですか。定例・確認に週何日使いますか。社内と代理店は何を分担しますか |
| イベント前月の実残業が50時間になる | 平常月20時間、イベント前月50時間 | イベント、残業時間と対象 | 責任者ポジションの直近1年の平常月とイベント前月の実残業は、それぞれ月何時間でしたか |
回答が会社全体の数字なら、配属予定のチームか責任者ポジションへ絞り直します。答えが得られない項目は、応募先にないとは決めず、比較できない値として残します。
この見分け方で分からないこと
当サイトの集計で分かるのは、掲載中の対象求人に何が書かれていたかです。日本のマーケティング責任者求人全体や、職場の実態を示す割合ではありません。会社の規模と業種の内訳は数えていません。
対象会社の約70%は対象求人が1件だけです。その会社について書いていないとした項目は、その1件に記載がないという意味です。
求人票の語から、予算額、決裁権、部下の実人数、目標の水準、未達時の扱い、成果を待つ期間は分かりません。面接で聞いても、入社後まで同じ予算、組織、指標、報告経路、働き方が続くとは限りません。
よくある質問
マーケティングマネージャーはなぜきついのですか?
2026年7月4日公開の人材紹介会社の記事は、部門間の調整、人員不足と兼任、期初・四半期末・イベント前後の繁忙を挙げています。また、職位を限らずマーケティング職を扱う個人メディアの記事1本は、数字の未達を説明することや施策が外れることを挙げています。ただし、数字を説明する役目と、目標の水準や未達時の扱いは別です。前者は責任者を続けると残りうる側、後者は求人票だけでは分からない側へ置きます。
マーケ責任者を辞めたいとき、会社を変えれば解決しますか?
一律には言えません。担当範囲、立ち上げか既存組織か、代理店の使い方、営業との分担が主因なら、会社で変わる余地があります。数字が未達のときの説明や部門間の調整そのものが最もつらいなら、同じ役割で会社を移っても残りえます。予算額・決裁者・指標の範囲・実残業は求人票だけでは分からないため、今の職場と同じ単位で面接に聞きます。
CMO候補とはどのような役割ですか?
候補という語だけでは、入社直後から責任者なのか、将来の昇格を見込むのかは決まりません。題名だけでなく、本文の仕事内容、募集背景、組織、レポートラインを読みます。入社直後の役割、予算を決める人、経営への報告相手を面接で確かめます。
マーケティングの仕事はきついですか?
職種名だけでは決まりません。Webマーケティングでは、関係者との調整やキャンペーン時の繁忙が起こりえます。責任者ではKPI設計や部門間の調整が加わり、人の仕事を担う会社もあります。担当範囲と体制は会社で変わりうるため、辞めたい場面ごとに三つの置き場所へ分けます。
3〜5場面を置き、役割を読む求人を開く
書いた3〜5場面をすべて、三つの仮の置き場所へ置いてください。責任者を続けると残りうる側が最もつらければ、この時点で同じ役割を続けるかを決め、続けないなら責任者求人を読む手順を止めます。続けるなら、必須条件を満たす求人を1件開き、題名と本文から募集時点の役割・担当範囲を読みます。各場面について今の職場の値と求人票の記載を同じ・違う・不明に分け、空欄、食い違い、求人票だけでは分からない値を、今の職場と同じ単位の面接質問にします。