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経理はやめとけ? 一律には言えない。数字の確認は必要で、残業と担当業務は応募先で確かめる

「経理はやめとけ」と一律には言えません。数字の間違いや残高のずれを確かめる仕事は経理に含まれます。担当業務、決算期の残業、経理の人数やチェック方法は応募先で確認する項目です。求人票を「比較できる・参考になる・面接で確認」に分け、今の職場と同じ単位で質問にします。

公開 2026年9月29日 · 集計 2026年9月29日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること

  • ・辞めたい場面を今の職場の値と一緒に書き、経理を続ける限り付いてくる側、会社で変わる側、今は分からない側に置く
  • ・数字の間違いや残高のずれを確かめる仕事は経理に含まれ、担当業務、残業、体制、待遇は応募先ごとに確かめる
  • ・経理の求人を1件読み、「面接で確認」に置いた項目を今の職場と同じ単位の質問にする
目次開く
  1. 01辞めたい場面を3〜5個、今の職場の値と一緒に書く
  2. 02経理を続ける限り付いてくる側、会社で変わる側、今は分からない側に置く
  3. 03求人票で書かれやすい項目と、面接へ回す項目を知る
  4. 04経理の求人を1件開き、「比較できる・参考になる・面接で確認」に置く
  5. 05「面接で確認」に置いた項目を、今の職場と同じ単位で聞く
  6. 06応募先との比較結果を記録し、三つの区分を更新する
  7. 07この見分け方で分からないこと
  8. 08よくある質問

月末月初の残業、決算、他部署への催促、一人で行う仕訳の確認。「経理はやめとけ」と一律には言えません。厚生労働省「経理事務 - 職業詳細」は残高の確認を経理の仕事に挙げています(2026年9月29日確認)が、担当業務、残業時間、人数、確認方法は応募先で確かめる項目です。まず辞めたい場面を3〜5個、今の職場の値と一緒に書き、「経理を続ける限り付いてくる側」「会社で変わる側」「今は分からない側」に置きます。例は、月次・年次決算を担当し、少人数の経理で総務も兼務する架空の担当者です。

辞めたい場面を3〜5個、今の職場の値と一緒に書く

「経理がきつい」だけでは、応募先で何を変えたいのかが決まりません。辞めたいと思った場面を3〜5個に分け、時間、回数、人数、仕事の名前、金額を添えます。

辞めたい場面今の職場の値として書く単位確認先
月末月初・決算期の残業月末月初は毎月合計12時間、年次決算は1回28時間期間ごとの時間・年の回数勤怠記録
ミスの確認が一人に集まる経理3人、仕訳の確認1人、支払の承認1人仕事別の人数承認の流れ
担当業務が狭い・広すぎる月次・年次決算を担当、総務は週1日仕事の名前・週の日数業務分担表
他部署への催促がつらい月20件、締め日から平均3日遅れる月の件数・遅れの日数メール、申請履歴
評価や昇給に納得できない評価項目は正確さと期限、評価者は部長、昇給月3,000円項目・人・月額評価票、給与通知

経理の人数と、実際に確認する人数は分けます。経理が複数いても、仕訳や支払の確認が一人に集まることはあります。残業も月平均だけでなく、毎月の月末月初、四半期決算、年次決算の1回あたりに分けます。

一つの文に二つの不満が入ったら、行も分けます。「決算を一人で締め、1回ごとの残業も多い」なら、「締める人数」と「1回の残業時間」は別の比較項目です。

経理を続ける限り付いてくる側、会社で変わる側、今は分からない側に置く

書いた場面を、最初は三つの区分のどれか一つに置きます。職種の仕事と会社の運用が混ざる場面は二行に分けます。

辞めたい場面最初の区分そう置く理由次に確かめること
ミスの確認が一人に集まる(数字や残高の確認)経理を続ける限り付いてくる側帳簿と実際の残高の確認は経理の仕事に含まれるどの仕事を誰が確認するか
ミスの確認が一人に集まる(確認する人数)会社で変わる側確認する人数と承認の流れは応募先で決まる確認者、承認者
月末月初・決算期の残業(締めの時期)経理を続ける限り付いてくる側決算期は日常業務と決算処理が重なる場合がある締めの分担
月末月初・決算期の残業(時間・回数)会社で変わる側実際の時間、回数、人員は応募先で確かめる項目期間別の時間、休日出勤
担当業務が狭い・広すぎる会社で変わる側どの決算や連結・開示をいつ任せるかは応募先で決まる入社直後と1年後の担当
他部署への催促がつらい今は分からない側経理の役割と職場の運用のどちらが原因か決められない件数、遅れ、相談先、差し戻し方法
評価や昇給に納得できない(成果の見え方)経理を続ける限り付いてくる側人材紹介会社などの職種解説では、間接部門は成果が数字に表れにくいと説明される何を成果として伝えるか
評価や昇給に納得できない(評価方法)会社で変わる側評価項目、評価者、昇給への反映は応募先で決まる評価項目、評価者、測り方、昇給実績
連結・開示・監査法人対応が集中する(別の例)会社で変わる側担当範囲と分業は応募先で決まる仕事の割合、決算ごとの人数
一人前になるまで時間がかかる(別の例)経理を続ける限り付いてくる側経理全般を身につけるには数年程度と説明されている教わる順番、担当変更の例
少人数・兼務・税理士との分担がつらい(別の例)会社で変わる側人数、兼務、外部へ任せる範囲は応募先で決まる人数、割合、休暇中の代わり
簿記が待遇につながらない(別の例)会社で変わる側簿記が役立つことと、手当・評価への反映は別手当額、評価への反映

厚生労働省「経理事務 - 職業詳細」は、残高の確認、月次・年次決算、会計監査や税務調査への立ち会いを経理の仕事に挙げています。正確さ・注意力が求められ、基本的には残業が少ない一方、決算期には残業時間が多くなることがあるとも説明しています(2026年9月29日確認)。ただし、月次・年次・四半期決算や監査対応をすべての担当者が持つとは書かれていません。どこまで任されるかは会社で変わる側です。

同じ資料では、経理全般を身につけて一人前になるには数年程度かかり、簿記は入職に必須ではなく仕事に役立つ資格とされています。単純な計算や帳票作成は機械化で少なくなり、仕事は高度化・専門化しているという説明もあります。AIで今後どこまで仕事が減るかは、AIで経理はなくなる?で扱っています。

求人票で書かれやすい項目と、面接へ回す項目を知る

求人を開く前に記載の傾向を知ると、担当業務は求人票で読み、繁忙期の時間や確認方法は面接へ回す、と順番を決められます。

2026年9月29日時点の当サイトPREVIOの掲載中求人を、勤務地を絞らず全件集計しました。対象は経理(財務会計)の職種タグがあり、題名が経理・財務・会計・税務・決算・連結・開示などの仕事で、会社名と題名から会計事務所・税理士法人・監査法人・経理代行、新卒向けなどを除いた求人です。割合は会社単位で5%刻みに丸め、5%を下回る場合は「5%未満」としました。「記載あり」は、その会社の対象となる経理求人のどれか1件に書いてあれば該当します。

求人票で見る項目記載ありの会社読む・聞くこと
決算約85%入社直後と将来の担当を読む
連結・開示約60%担当か補助か、仕事の割合を読む
業務改善・決算早期化など約25%改善を任せた例を読む
将来任せる仕事約30%担当を広げる時期を読む
税理士・会計事務所とのやり取り約20%社内と税理士の分担を聞く
監査対応約45%窓口・資料作成・分業を読む
題名で総務・人事などを兼ねる約10%兼務の割合を聞く
部署の人数欄約20%経理だけの人数か確かめる
ダブルチェック・承認の流れ5%未満なければ面接で確認する
月の残業時間約30%対象と期間を確かめる
繁忙期の残業時間5%未満決算ごとの時間を面接で聞く
昇給の額・率・実績5%未満評価と一緒に面接で聞く
応募条件に簿記約50%必須・歓迎を分ける
簿記を名指しした手当5%未満級と金額を面接で聞く

決算の記載がない会社は約15%でした。日次の経理事務や総務兼務だけでなく、財務・管理会計・税務の専任、管理職、本文が短い求人も混じります。決算の語がないことを、決算を担当しないという意味にはできません。各項目も語の有無であり、その仕事に使う時間の割合ではありません。

会社規模の記載がある求人では、連結・開示を書く会社は100人以下で約35%、100人を超える会社で約65%でした。これは求人票の記載割合で、上場企業の実態を示す数字ではありません。連結・開示、四半期決算、監査対応を自分がどこまで持つかは、個別の求人で読みます。

一つの会社が複数の求人を出したり、一つの求人に「通常月」と「繁忙期」や時間の幅を書いたりするため、同じ会社から複数の残業時間が取れる場合があります。月の残業時間を数字で書く会社だけを、各社の最大値と最小値の両方で読むと次のようになりました。

会社から取る値残業時間該当する会社
最大値20時間以下約65%
最大値30時間以上約25%
最小値20時間以下約80%
最小値30時間以上約10%

全社平均、配属先、通常月、繁忙期の数字が混じるため、これは経理担当者の残業時間の分布ではありません。応募先の数字が一つだけなら、全社か配属先か、通常月か繁忙期かを確かめます。記載がないことも、残業、手当、確認方法がないという意味にはなりません。

経理の求人を1件開き、「比較できる・参考になる・面接で確認」に置く

応募できそうな求人を1件開きます。最初に、担当者向けか管理職向けか、自分が変えたい経理の仕事が中心かを見ます。

部下の採用・育成・評価、組織目標が中心なら、担当者を続けたい人は外します。「将来の幹部候補」だけなら外さず、入社直後の担当と管理職になる前提を確かめます。題名が「経理」でも財務・経営企画が中心なら、別の職種として読みます。今より狭い日次から始まるなら、次の表の「担当業務」を「参考になる」に置き、「参考:日次から開始」と記録します。

残した求人は、欄どうしに食い違いがあれば先に**「面接で確認」**へ置きます。食い違いがなければ、左から見て最初に当てはまる列へ置きます。

項目比較できる参考になる面接で確認
担当業務入社直後と将来の担当、割合が具体的決算・連結・開示など仕事名だけある担当時期・割合がない、欄が食い違う
決算と残業配属予定先の月平均、月末月初の毎月合計、決算1回の時間のいずれかがある対象不明の月平均、固定残業時間、数字なしの繁忙説明記載なし、数字が食い違う
経理の人数経理だけの人数がある経理財務・管理部などを合わせた人数配属先の経理人数がない
確認方法仕事別の確認者と承認者がある「ダブルチェック」など方法名だけある誰が何を確認するかない
兼務・外部との分担仕事と割合、社内外の担当が具体的仕事名や「税理士対応」だけあるどこまで担当するかない
評価・昇給評価項目・評価者・測り方、直近の実績がある制度名や回数だけある経理をどう測るか、実績がない
簿記の手当級と金額がある対象資格を示さない「資格手当」簿記の記載がない、別資格だけが対象

月平均残業と固定残業時間が併記されていても、それだけでは食い違いではありません。月平均は実績・想定の記載、固定残業時間は給与に含む時間です。月平均は対象が配属予定先なら「比較できる」、対象不明なら「参考になる」。固定残業時間は実績ではないため「参考になる」へ別々に置きます。同じ意味の数字が欄によって違う場合は「面接で確認」です。

「決算時期などについても残業時間に大きな変動はありません」は、数字がなくても繁忙期を聞く手がかりなので「参考になる」です。「経理財務担当は2人」は、経理と財務の内訳がなければ「参考になる」。経理の人数と、仕訳・支払を確認する人数も分けます。

資格手当に簿記以外の資格だけが並ぶ場合、簿記は「面接で確認」です。「資格手当」「資格ごとに支給」とだけあれば、簿記も対象かもしれないため「参考になる」に置きます。

「面接で確認」に置いた項目を、今の職場と同じ単位で聞く

質問は、最初に書いた今の職場の値と同じ単位にします。

  • 決算と残業:「決算は年に何回あり、月次・四半期・年次のどれを担当しますか。月末月初は毎月合計何時間、決算は1回何時間ほど残業し、何人で締めますか」
  • 人数と確認方法:「経理は何人ですか。仕訳と支払は、誰が入力し、何人が確認して、誰が承認しますか」
  • 担当業務:「入社直後と1年後に、日次・月次・年次・連結・開示・税務のどこを担当しますか。業務改善を任された直近の例も教えてください」
  • 兼務と外部との分担:「総務などの兼務は仕事全体の何割ですか。税務申告書は誰が作り、どこから税理士へ渡しますか」
  • 評価:「経理担当の評価項目は何ですか。評価する人は誰ですか。正確さ、締め、改善などを何で測り、昨年は昇給へどう反映しましたか」
  • 他部署との調整:「経費精算などの差し戻し・催促は月何件ほどで、締め日から平均何日遅れますか。解決しないときの相談先は誰ですか」
  • 簿記:「簿記は資格手当の対象ですか。級ごとの月額と、等級・評価への反映を教えてください」

全社制度しか返ってこなければ、配属予定先の直近の実績を聞き直します。答えが得られなければ「面接で確認」のままです。

応募先との比較結果を記録し、三つの区分を更新する

最初に書いた3〜5個へ戻ります。「会社で変わる側」に置いた場面は、今の職場と応募先を同じ単位で比べます。残業時間が短い、確認する人数が増える、希望する担当が増える、兼務や催促が減るなら**「今より変わりそう」。同じか望まない結果なら「この求人では解けない」、答えを得られなければ「確認できず」**と記録します。

「参考になる」に置いた記載は消さず、「参考:月平均__時間、対象不明」のように残します。面接で対象と単位がそろえば今の値と比較し、そろわなければ結果は「確認できず」です。

三つの区分はつらさの原因、三つの結果はその求人との比較です。「今は分からない側」の場面は、評価方法や人員配置が原因なら「会社で変わる側」へ、数字や残高の確認や締めの時期そのものが苦痛なら「経理を続ける限り付いてくる側」へ移します。原因を特定できなければ、そのまま残します。

まず求人を1件開き、いちばん変えたい場面の項目を「比較できる・参考になる・面接で確認」に置いてください。

この見分け方で分からないこと

求人票と面接で分かるのは、会社が書いた内容と説明した時点の実績までです。入社後も同じ担当、人数、残業、確認方法、評価が続くとは限りません。

当サイトPREVIOの割合は、2026年9月29日時点で掲載中だった対象求人の構成で、日本の経理求人全体を表しません。正社員向けが中心で、管理職の題名の求人も多い構成です。会社単位の全件集計を5%刻みに丸めています。

繁忙期の残業時間、確認方法、昇給実績を書く会社は少なく、記載例から会社差の大きさは分かりません。厚生労働省の職業説明からも、各担当者の仕事、残業時間、負担、個人の転職可否は分かりません。

よくある質問

経理はなぜ「やめとけ」と言われるのですか?

確かめるのは、数字や残高を確認する仕事と、残業時間、人数、担当業務、評価方法のどちらがつらいかです。人材紹介会社や経費精算サービス会社の職種解説では、ミスできない緊張、決算期・月末月初の繁忙、評価、定型作業、少人数・兼務などが挙げられていますが、起きる割合を示す調査ではありません。

経理の仕事はきついですか?

まず、数字の間違いや残高のずれを確認する仕事と、応募先で確かめる決算の担当、残業時間、人数、兼務、確認方法に分けます。

決算期の残業は会社を変えれば減りますか?

決算の回数、1回あたりの時間、締める人数を応募先へ聞き、今の職場と比べます。厚生労働省の職業説明では、基本的には残業が少ない一方、決算期には残業時間が多くなることがあるとされています。繁忙期の残業時間まで数字で書く会社は5%未満でした。

簿記を取れば給料は上がりますか?

級、手当の月額、評価への反映を確かめます。応募条件に簿記を書く会社は約50%ですが、簿記を名指しした手当を書く会社と、昇給実績を書く会社はいずれも5%未満でした。

上場企業の経理はしんどいですか?

四半期決算の回数と1回の残業、連結・開示・監査対応の担当範囲、分業する人数、評価方法を確かめます。この記事の集計は上場・非上場を分けていません。会社規模が分かる求人では、100人を超える会社の約65%が連結・開示を書いていましたが、担当者の負担を示す数字ではありません。

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