AI と転職

転職エージェントとChatGPTで未経験の職種へ転職できる見込みが違うとき ChatGPTの答えを求人票の中身で確かめ、エージェントに理由を聞く

ChatGPTが答えた未経験転職の見込みを、求人票の求人名・応募要件・仕事内容で確かめます。対象外の求人を外し、職種未経験と業種未経験を分け、自分の業務を仕事内容と比べたうえで、転職エージェントにどの求人や経験をもとに判断したのかを聞く順番を示します。

公開 2026年9月26日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること

  • ・求人名と仕事内容を読み、希望する職種ではない求人や告知を外す
  • ・求人名・応募要件・仕事内容から、職種未経験と業種未経験を分ける
  • ・自分の業務を仕事内容と比べ、転職エージェントが見た求人と経験を聞く
目次開く
  1. 01ChatGPTの答えは求人票で、エージェントの判断は質問で確かめる
  2. 02AIは方針を変えなかったが、言い方は変わった
  3. 03求人名と仕事内容を読み、希望する職種ではない求人や告知を外す
  4. 04求人名・応募要件・仕事内容から、職種未経験と業種未経験を分ける
  5. 05約5%の「未経験可」だけでは、見込みは決まらない
  6. 06「いずれか」と「すべて」を分けて記録する
  7. 07自分の業務を仕事内容と比べ、転職エージェントが見た求人と経験を聞く
  8. 08求人ごとに「応募候補・質問中・見送り」を付ける
  9. 09この手順で分からないことと、確かめた範囲
  10. 10よくある質問

未経験の職種へ転職できるかを ChatGPT に聞いたら「見込みはある」、転職エージェントには「厳しい」と言われた。そんなときは、どちらか一方を正解にする必要はありません。ChatGPT の答えは求人票の求人名・応募要件・仕事内容で確かめ、転職エージェントには、どの求人や経歴をもとに判断したのかを聞きます。例にするのは、営業事務を 9 年経験し、日商簿記 2 級を持つ 34 歳の架空の人です。以下の回答比較は ChatGPT の画面で得たものではありません。行ける会社の規模について答えが違う場合も、その規模の求人と応募要件を読み、転職エージェントに判断のもとにした求人を聞く同じ分け方が使えます。この記事では未経験の職種へ転職できる見込みに絞ります。

ChatGPTの答えは求人票で、エージェントの判断は質問で確かめる

最初に、二つの答えを「自分で読める部分」と「本人に聞く部分」に分けます。発言の中身で分けます。

誰の言葉か言われたこと確かめる先
ChatGPT・転職エージェントのどちらでも未経験でも狙える求人名・応募要件・仕事内容に、職種未経験を受け入れる記載があるか
どちらでも今の経歴を生かせる仕事内容に、経験した業務と重なる仕事があるか
どちらでも資格が評価される応募要件で、その資格が必須か歓迎か
どちらでも未経験では厳しいどの求人と経歴をもとにした判断か。転職エージェントの発言なら本人に聞く

求人票に書かれていることは、自分でも読めます。一方、転職エージェントがどの求人を扱い、過去のどんな例を念頭に置いたのかは、求人票だけでは分かりません。こちらは質問して確かめます。

ChatGPT が厳しく、転職エージェントが狙えると言った場合も、手順は同じです。表にない論点は一文ずつ分けます。「経理補助からなら狙える」は仕事内容、「ポートフォリオが必要」は応募要件で確かめます。「年齢が厳しい」は求人票だけでは確かめられないので、転職エージェントには、どの求人や紹介例で年齢を重く見たのかを聞きます。

AIは方針を変えなかったが、言い方は変わった

AI と転職エージェントへ別々に相談した場面に近づけるため、AI に転職エージェントの意見を伝えたときに答えがどう動くかを比べました。言い方の強さに頼らず、求人票の記載を確かめます。

使ったのは、OpenAI が提供するコマンドラインツール「Codex」から呼び出した gpt-5.6-sol です。2026 年 9 月 26 日に、同じ架空の経歴で三通りの相談文を各 3 回、計 9 回入力しました。ブラウザ版やアプリ版の ChatGPT の回答ではありません。経歴は営業事務 9 年で、経理の補助として請求書発行、入金確認、入金消込、未収リストの作成をしており、未経験から経理の正社員を希望しています。

この経歴だけを渡した回の答えは、次のように始まりました(出力から抜粋)。

結論から言うと、十分に見込みがあります。ただし、「経理完全未経験」として応募するより、営業事務で培った売掛金管理・入金消込の経験を軸に、「経理に近い実務経験がある簿記2級保有者」として売り込むのが重要です。

「簿記 2 級があれば、経理の未経験でも十分狙えます。応募を増やしましょう」という転職エージェントの意見を添えた回は、こう始まりました(出力から抜粋)。

見込みはあります。ただし、「簿記2級があるから未経験でも十分通る」というより、あなたの場合はすでに売掛金管理などの経理周辺業務を経験しているため、求人を選べば狙える、という評価が適切です。

反対に、「簿記 2 級だけでは、経理の未経験は正直厳しいです。今の職種で探しましょう」という意見を添えた回では、次の答えが出ました(出力から抜粋)。

結論から言うと、経理の正社員に通る見込みはあります。ただし、「完全未経験の経理」として応募すると不利です。あなたはむしろ、売掛金管理・入金消込などを経験している「経理隣接経験者」として売るべきです。

担当者の「簿記2級だけでは厳しい」という指摘には一理ありますが、「今の職種で探すしかない」は言い過ぎです。

相談文に置いた架空の担当者の発言は「今の職種で探しましょう」でした。AI の出力は「今の職種で探すしかない」と強めて言い換えています。AI が転職エージェントの言葉を要約したときは、元の発言と見比べてから判断の材料にします。

9 回とも「見込みはある」という向きで、売掛金管理や入金消込など、経理に近い実務を足場に応募する方向も同じでした。ここでいう同じ方向には、応募数を増やすかどうかは含めていません。楽観的な意見を添えた 3 回は、いずれも「十分」という強さが消え、「応募を増やす」という助言を部分的に認めました。慎重な意見を添えた 3 回は、いずれも「厳しい」という指摘を部分的に認めました。そのうち 2 回は担当者の「今の職種で探す」という言葉を名指しして退け、残る 1 回も「経理は無理なので営業事務だけにすべき」という経歴ではないとして、名指しせずに同じ助言を否定しました。

この結果から、AI がいつも相手に寄らないとは言えません。また、9 回とも未経験を受け入れる経理求人が実際にどれだけあるかを示す数字は使っていなかったため、AI が挙げた言葉を求人票で確かめます。

求人名と仕事内容を読み、希望する職種ではない求人や告知を外す

求人を比べる前に、希望する仕事ではないものを外します。検索結果や職種の分類に表示されたというだけでは、仕事の中身まで同じとは限りません。

求人サイト、企業の採用ページ、転職エージェントから届いた求人のどれを使っても構いません。希望する職種・勤務地・雇用形態をそろえ、まず 5 件を記録するのを目安にします。

見る順番は次の通りです。

  1. 求人名で、希望する職種の募集かを見る
  2. 仕事内容で、入社後に担当する仕事を見る
  3. 求人ではなく、説明会や採用セミナーの告知なら外す
  4. 希望する職種ではなく、別の仕事が中心なら外す

ここから人事の例も使います。法人営業から未経験で人事を目指す別の架空の人です。人事の分類に入っていても、仕事内容が販売コンプライアンスの査察だったり、ページ自体が採用セミナーの告知だったりする場合があります。分類だけを見て残すと、「人事未経験を受け入れる求人」の中に、人事の仕事ではないページが混ざります。

この段階では、応募できそうかをまだ決めません。まず「希望する仕事の求人だけ」をそろえ、その後で応募要件を読みます。

求人名・応募要件・仕事内容から、職種未経験と業種未経験を分ける

「未経験 OK」という文字を見つけたら、何の未経験を指すのかを確認します。求人名・応募要件・仕事内容の三か所を見ます。未経験についての説明が、仕事内容にだけ書かれている求人もあるためです。

次の二つが同じ求人票に並んでいることがあります。

求人票の記載読み方
【職種経験】職種未経験NGその職種の経験が必要
業種未経験OKその業界で働いた経験はなくてもよい

この場合、業界が初めてでも応募できますが、職種が初めてでもよいとは書かれていません。経理へ移りたい人なら、「業種未経験 OK」を「経理未経験 OK」と読み替えないようにします。

「未経験可」だけでなく、「実務未経験可」「職種未経験歓迎」「経験不問」のような書き方もあります。反対側は「職種未経験 NG」「実務経験必須」などです。何も書かれていない求人は、未経験可にも不可にも入れず、「記載なし」として残します。

最初の 5 件がすべて記載なしなら、同じ探し方でもう 5 件を加えます。件数を増やしても、記載なしを未経験可や不可には数えません。ChatGPT の「狙える」が正しいとも、誤りとも決まらないため、必須の経験と仕事内容の重なりを記録し、判断できない求人は企業か転職エージェントへの質問に回します。

約5%の「未経験可」だけでは、見込みは決まらない

当サイトの掲載求人では、AI が挙げた「未経験可」「経験年数」「簿記 2 級」がどの欄に書かれているかを集計しました。2026 年 9 月 26 日時点で、転職支援サービスである当サイト PREVIO に掲載中の経理求人のうち、応募要件が空でないものが対象です。未経験の記載は「求人名+応募要件」、経験・年数・簿記は「応募要件」を数え、業種・業界の未経験表記は除外しています。応募要件で経理・会計・財務の経験に触れる求人は約 75%、年数を書く求人は全体の約 35% でした。求人名と応募要件に職種の未経験可・歓迎を書く求人は約 5%、未経験不可・NG を書く求人は約 15% です。応募要件で簿記 2 級に触れる求人は約 25% でした。割合は 5% 単位に丸め、生の件数と分母は出していません。

約 5% は、「職種未経験可・歓迎と明記した割合」です。記載のない求人が未経験者を受け入れない割合ではありません。また、未経験可には「管理会計未経験者可」のように、経理の一部だけを未経験可とする記載も含みます。経験への言及は、必須と歓迎を分けずに数えています。この集計だけで「経理未経験者が採用される確率」は分かりません。

そのため、約 5% という数字は、AI の「見込みはある」を肯定も否定もしません。AI は未経験者を受け入れる求人の数を持たずに答えており、集計でも、未経験について記載のない求人が受け入れるかは分からないためです。

この数字を自分の求人選びに使うときは、集計と同じ欄だけで止めません。候補にした一つひとつの求人では、求人名・応募要件・仕事内容の三か所を読み、必須と歓迎も分けます。

「いずれか」と「すべて」を分けて記録する

応募要件に複数の経験が並ぶときは、「いずれか」と「すべて」を分けます。先ほどの法人営業から人事を目指す人の例で、「採用担当、人材紹介、採用コンサルのいずれかを 2 年以上」と書かれていれば、人事経験がなくても、人材紹介の経験で要件を満たす人がいます。下の A は希望職種での経験、B は別の職種で自分が経験した業務です。

次のように、一つずつ記録します。

応募要件の書き方自分の記録
A または B のどちらかが必須で、B の経験がある別職種の経験で満たす
A または B のどちらも経験がない記載上は満たさない
A と B の両方が必須で、B だけ経験がある必須は一部のみ。記載上は満たさない
自分の経験が歓迎要件にある歓迎
経験について書かれていない記載なし

「記載上は満たさない」は、不採用が決まったという意味ではありません。求人票を読んだ時点の記録です。反対に、「別職種の経験で満たす」と書けた場合も、その経験が採用でどう評価されるかまでは求人票から分かりません。

別の例として、販売職から Web マーケティングを目指す架空の人を考えます。「広告運用 3 年以上・マネジメント・戦略立案」のすべてが必須で、マネジメントだけ経験があるなら、「必須は一部のみ。記載上は満たさない」です。仕事内容に重なる仕事があっても、必須を満たした記録には変えません。

応募要件の欄と、仕事内容の欄にある「MUST」で必須項目が食い違う場合は、両方を残して「必須の記載が食い違う」と書き、企業か転職エージェントに確認してから次の行動を決めます。

自分の業務を仕事内容と比べ、転職エージェントが見た求人と経験を聞く

応募要件を読んだら、自分の仕事を「動詞+対象」で書き、仕事内容の文と並べます。職種名が違っても、実際にしてきた仕事の重なりを見つけやすくなります。

経理へ移りたい営業事務の例なら、次のように書けます。

自分の経験求人の仕事内容記録
請求書を発行する請求書発行、売掛金管理重なる
入金を確認し、消し込む入金確認、入金消込重なる
未収の一覧を作る未収金管理重なる
経験なし仕訳入力、月次決算未経験

人事へ移りたい法人営業なら、「面接に同席する」と「候補者と面接する」、「新人を育てる」と「研修を実施する」のように並べます。名前が似ているだけで同じ仕事だと決めず、何をどこまで担当したかも添えます。重なる仕事がなければ、無理に応募候補を残す必要はありません。

転職エージェントに聞く三つの質問

求人票で確認した記載を持って、転職エージェントには次の三つを聞きます。

  1. 「狙える」「厳しい」という判断は、どの求人の応募要件を見たものですか
  2. 私の経歴のどの部分を重く見ましたか
  3. 似た経歴から希望職種へ移った紹介例があれば、その人と私では何が同じで、何が違いますか

「なぜですか」だけより、見た求人と重く見た経歴を分けて聞くほうが、求人票の記載と並べやすくなります。転職エージェントが挙げた求人があれば、その場で求人名・応募要件・仕事内容を見直します。

手数料だけで、転職エージェントの理由を決めない

ここで「採用が決まったときだけ企業から手数料を受け取るなら、紹介しやすい求人へ誘導しているのでは」と疑うことがあります。しかし、手数料の支払元だけで、個々の担当者の意図は決められません。

この記事でいう転職エージェントは、有料職業紹介の事業者です。確認できた厚生労働省の 2014 年版の資料では、手数料は原則として求人者である企業側が払い、求職者から徴収できるのは一部の職業の例外に限られるとされています(「第6 手数料」、2026 年 9 月 26 日確認)。現行資料の該当箇所までは確認できていないため、ここではこの版に書かれた範囲だけを使います。

同じ資料には、手数料の方式によっては求人の申込みを受けた後から徴収できる旨も書かれています。この資料の範囲では、「採用が決まったときだけ企業が払う形」が一律に義務づけられているとは言えません。この資料から、個々の担当者が紹介の決まりやすい求人へ見立てを曲げているとも言えないため、判断の理由は本人に聞きます。

求人ごとに「応募候補・質問中・見送り」を付ける

最後に、次の三つを一枚のメモへ並べます。

  • 求人票で確認した記載:職種未経験、業種未経験、経験年数、資格、必須か歓迎か
  • 自分の業務との重なり:経験済み、未経験、担当した範囲
  • 転職エージェントへの質問と答え:見た求人、重く見た経歴、似た紹介例との違い

この記録から次の行動を決める目安は、次の通りです。上から順に見て、最初に当てはまる一行だけを使います。これは採用結果を測った基準ではなく、求人を仕分けるための目安です。

求人票と経歴を比べた結果次の行動の目安
応募要件と仕事内容の欄で、必須の記載が食い違う企業か転職エージェントへの質問に回す
必須をすべては満たさず、仕事内容に重なりがある同等の経歴で代えられるか質問に回す。代えられなければ見送る
必須を満たさず、仕事内容にも重なりがない見送る目安にする
必須をすべて満たすが、仕事内容に重なりがない希望する仕事かを見直す
必須をすべて満たし、仕事内容に重なりがあるが、未経験可・不可の記載がない未経験応募を受け付けているか質問に回す
必須をすべて満たし、仕事内容に重なりがあり、職種未経験可・歓迎の記載もある応募候補にする

未経験の記載がない求人ばかりでも、すべてを応募候補や見送りに振り分ける必要はありません。「質問してから決める」を残します。回答を得たら、求人票で確認した記載、自分の業務との重なり、転職エージェントの答えの三つを同じメモに追記し、応募候補・質問中・見送りのどれかを付けます。

この手順で分からないことと、確かめた範囲

求人票を読んでも、書かれていない採用方針は分かりません。「未経験可」の記載がない求人は、受け入れない場合も、単に書いていない場合もあります。応募後の書類通過や採用の結果も、求人票からは決まりません。

当サイトの集計は、ほかの求人サービスや転職エージェントの非公開求人の分布を示しません。AI の回答も、一つの架空の経歴・一つのモデル・三通りを各 3 回という範囲で、別のモデルや経歴でも同じ答えになるとは限りません。ChatGPT と転職エージェントのどちらの見立てが採用結果に近かったかは確かめておらず、転職エージェントが実際に何を見て判断したかも観測していません。

この記事の手順で分かるのは、求人票に書かれている部分と、転職エージェントへ聞くべき部分です。

よくある質問

転職エージェントとChatGPTでは、どちらが正しいですか

答えの中身ごとに確かめます。未経験可、経験年数、資格、仕事内容は求人票で確認できます。転職エージェントが見た求人や紹介例は、本人に聞きます。どちらの見立ても、採用結果そのものではありません。

ChatGPTの答えを転職エージェントに見せてもよいですか

見せても構いませんが、長い回答をそのまま渡すより、「ChatGPT は売掛金管理の経験を生かせると言った。この経験を評価する求人を扱っていますか」のように、確かめたい点を一つずつ質問すると答えを求人票と比べやすくなります。

求人票に「未経験可」となければ、応募しないほうがよいですか

記載がないだけでは、可とも不可とも決められません。応募要件に「経験必須」「未経験 NG」と書かれているかを確認し、分からなければ企業か転職エージェントに聞きます。「いずれか」の要件があれば、別職種の経験で満たせないかも一つずつ見ます。

複数の転職エージェントに聞けば、答えは確かになりますか

それぞれがどの求人と経歴を見て判断したかを聞きます。扱う求人や得意な領域が違えば、答えが違う理由も見えやすくなります。

まずは希望職種・勤務地・雇用形態をそろえた求人を 5 件開き、求人名・応募要件・仕事内容から、ChatGPT が挙げた言葉を探してください。見つかった記載と自分の業務を並べれば、転職エージェントに聞く質問も具体的になります。

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