AI と転職
スカウトへの返信をChatGPTで書く AIが足した志望度や「上記以外でも調整可能」を送る前に外す
スカウトへの返信をChatGPTで作るプロンプトと、送信前の確かめ方です。自分の状況を書いて渡し、返った文をスカウト・職務経歴・状況と照らして、AIが足した志望度や「上記以外でも調整可能」のような日程の約束、経歴の書き換えを直します。
公開 2026年9月27日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること
- ・求められた返事、経歴の事実、相手へ伝えてよい自分の状況を書く
- ・返信の各文をスカウト・経歴・状況と照らし、志望度や経歴の書き換えを直す
- ・伝えたくない事情を外し、宛名・お礼・署名を整えて送る
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届いたスカウトへの返信は、ChatGPT に書かせても構いません。返信には、スカウトが求めている返事を最初に置き、経歴の事実を 1 つと、自分の状況にあることだけを書くのがポイントです。送る前に、AI が足した志望度、候補日時以外の日程の約束、経歴の書き換えを直します。
「このスカウトに返信したいです。返信の文を書いてください。」という一文に、スカウトとプロフィールを添えただけでは、本人が伝えていない「上記以外でも調整可能ですので」のような文が返りました。例の返信は ChatGPT のアプリではなく、OpenAI のモデル(gpt-5.6-sol)を Codex CLI から呼んで作ったものです。ChatGPT で同じ結果になるかは確かめていません。
例に使うのは、事務機器メーカーの販売会社で法人営業を 7 年経験し、勤怠管理のクラウドサービスを提案してきた架空の人です。企業名、エージェント名も架空です。
ChatGPT に渡す自分の状況は、相手へ伝えてよいことを書く
最初に、届いたスカウトについて自分がどう返したいかを【私の状況】として箇条書きにします。これは AI が返信を書くために使うメモです。書いた内容は返信に入りやすいため、相手へ伝えてよい内容だけを書くのを基本にします。判断のために伝えたくない事情も書くなら、できた返信から必ず外します。
書く項目は、転職への温度感、質問や依頼、面談に出られる候補日時、辞退するか、今後も連絡を受けたいかです。必要な項目は返し方によって変わります。この記事では、次の 3 通りに分けました。
- A・企業のカジュアル面談に進む: 「転職は、半年以内にいい話があれば、くらいで考えている」「カスタマーサクセスの仕事はしたことがない。どんな仕事かを聞いてみたい」と書き、質問は「1 人で担当するお客様の数」「営業のような売上目標があるか」としました。候補日時は、10 月 6 日(火)19 時以降、10 月 8 日(木)19 時以降、10 月 10 日(土)10 時〜12 時の 3 つです
- B・エージェントから求人の概要を受け取ってから決める: 「今は情報を集めているだけで、すぐに転職するつもりはない」「勤怠管理や労務のクラウドサービスに関わる求人なら話を聞きたい。それ以外の求人には興味がない」「年収は今と同じ以上を希望」「面談の前に、紹介できる求人の概要をメールで送ってほしい」と書きました
- C・同じエージェントの面談を断る: 「今は転職するつもりがない。この件はお断りしたい」「今後も連絡をもらうのはかまわない」と書きました
毎回すべての項目をそろえる必要はありません。A は転職への温度感・質問・日時、B は温度感・求人の範囲・希望年収・依頼、C は辞退・今後の連絡について書いています。
スカウト・経歴・自分の状況をプロンプトに貼る
下のプロンプトの 3 か所を、自分のスカウト、登録プロフィールの要約、自分の状況に差し替えます。氏名や連絡先、公開していない取引先名など、返信の作成に要らない情報は貼る前に外します。
届いたスカウトに返信したいです。下の【届いたスカウト】【私の職務経歴】【私の状況】だけを材料に、返信の文を書いてください。
- スカウトが私に求めていること(日程を知らせる、面談に進むかを答える、など)に、最初に答えてください
- 私の気持ち・希望・予定は、【私の状況】に書いてあることだけを書いてください。書いていない関心や意欲、「ほかの日程でも調整できます」のような約束を足さないでください
- 日時は【私の状況】にあるものだけを書いてください
- スカウトが私の経歴のどこに触れているかを確かめ、【私の職務経歴】に同じ事実があれば、それを裏付ける数字を 1 つだけ添えてください。経歴に無い経験は書かないでください
- 【私の状況】にある聞きたいことは、質問として入れてください
- 返信の文のあとに、【私の状況】に書かれていなくて、送る前に私が決めておくべきことがあれば、箇条書きで挙げてください
【届いたスカウト】
(ここに、届いたスカウトの本文を貼る)
【私の職務経歴】
(ここに、登録しているプロフィールの要約を貼る)
【私の状況】
(ここに、転職をどのくらい考えているか、聞きたいこと、面談に出られる日時などを書く)
返ってきた内容は、返信の下書きと確認用のメモに分かれます。確認メモの見出しは、「送る前に決めておくこと」「送信前に決めておくこと」「送る前に決めておくべきこと」など、回答によって変わります。見出しにかかわらず、返信の後ろに付いた自分向けの箇条書きは相手へ送りません。
届いた文で求められている返事を最初に置く
届いた文で求められている返事を、返信の最初に置きます。
A の企業スカウトは、カジュアル面談の候補日時を 3 つ求めていました。【私の状況】にも候補日時を 3 つ書いたところ、3 本とも最初の段落に日時を答える文が入りました。AI が返した文の一例です。
「以下の日程で、カジュアル面談を希望します。」
AI が返す言い方は回ごとに変わります。数えた 9 本とは別に A と C を 1 回ずつ追加で走らせたところ、A では希望という語を使わず、次のように書きました。
「カジュアル面談につきまして、以下の日程で参加可能です。」
今回の A の 3 本と、追加で走らせた A の 1 本では、【私の状況】に面談の候補日時を書くと、AI は返信に「面談を希望します」「参加可能です」のような文を入れました。まだ面談を希望すると決めていないなら、候補日時を書かず、先に確認したいことや相手への依頼を書きます。
B のエージェントスカウトが求めていたのは、「まずは一度、オンラインでご面談させていただけませんか」という面談への返事です。B の状況では、勤怠管理や労務のクラウドサービスに関わる求人に限って話を聞き、面談前に求人概要をメールで受け取りたいと書きました。3 本の挨拶を除く本文の最初の文は、転職への温度感、話を聞く求人の範囲、求人概要の依頼に分かれました。
条件つきで返すときは、最初の文を読み直し、「求人の概要を先に送ってほしい」「概要を見てから面談を決めたい」など、自分が今返せる内容に直します。
C は、B と同じエージェントスカウトを断る状況です。C の 3 本は、すべて最初の段落で辞退を返しました。AI が返した文の一例です。
「現在は転職するつもりがないため、今回の面談は辞退させていただきます。」
挨拶と署名を除き、返信の各文を 3 つの記述と照らす
返信ができたら、挨拶と署名を除く本文を 1 文ずつ確かめます。見る先は 届いたスカウト・自分の職務経歴・自分の状況の 3 つです。
| 返信にある内容 | 照らす先 | 見つからない、または違うとき |
|---|---|---|
| 相手が求めている返事、相手が触れた経験 | 届いたスカウト | 求められていない返事は外し、触れられた箇所へ戻す |
| 興味、志望度、面談に進む意思 | 自分の状況 | 外すか、自分が言える範囲へ直す |
| 候補日時、ほかの日も調整する約束 | 自分の状況 | 書いた日時だけ残し、約束は外す |
| 経験、年数、社数、実績 | 自分の職務経歴 | 対応する記述まで戻し、意味が違えば直す |
| 質問、相手への依頼 | 自分の状況 | 自分が聞きたい、頼みたい内容だけ残す |
| 状況のメモと同じ言い回し | 自分の状況 | 相手に向けた自然な言い方へ直す |
ここからの結果は、架空の 1 人分の職務経歴とスカウト 2 通を使ったものです。
短い頼み方で作った 6 本では、6 本すべてに、スカウトとプロフィールにはない関心・意欲と、出られることの言い切りや面談に進む意思が入りました。企業から届いた 1 通への 3 本には、いずれも「上記以外でも調整可能ですので」が入っています。AI が返した文の一例です。
「これまでの法人営業の経験を、お客様の導入・定着を支援するカスタマーサクセス職でどのように活かせるか、ぜひお話を伺いたいと考えております。」
「上記以外でも調整可能ですので、ご都合が合わない場合はお申し付けください。」
記事のプロンプトで作った 9 本には、届いたスカウト・職務経歴・自分の状況にない関心・意欲・約束はありませんでした。A では【私の状況】の候補日時から面談に進む文が入りましたが、日時を書いていない B・C には、状況にない出られることの言い切りや面談に進む意思はありませんでした。ただし、別の種類のずれとして、職務経歴にある数字の意味を変えた文と、【私の状況】にない依頼はありました。また、短い頼み方との違いは、自分の状況と詳しい指示を同時に足した結果で、どちらが効いたかは切り分けていません。
A の企業宛ての 3 本のうち 2 本で、AI は職務経歴にある「導入した社数は 3 年で 18 社」を、「18社への導入提案を担当し」のように書き換えました。「導入した社数」と「提案を担当した社数」は同じとは限りません。
B のエージェントスカウトへ条件つきで返した 1 本には、【私の状況】にない次の依頼が入りました。AI が返した文の一例です。
「上記の条件に合う求人がございましたら、業務内容と年収条件をお知らせいただけますでしょうか。」
内容が自然に見えても、自分が頼みたいと決めていなければ外します。
温度感を残すか、質問から事情が透けないかを確かめる
記事のプロンプトで作った 9 本では、転職への温度感が 7 本に入りました。内訳は、話を聞きたい企業宛てが 3 本中 1 本、条件つきで話を聞くエージェント宛てが 3 本すべて、断るエージェント宛てが 3 本すべてです。温度感を書くと面談に進みやすいか、不利になるかは測っていません。残すかどうかは、相手へ今伝えてよいかで決めます。
強い言い方も同じです。エージェント宛ての状況に書いた「それ以外の求人には興味がない」は、3 本のうち 2 本でそのまま返信に入りました。範囲をはっきり伝えたいなら残し、言い切りたくなければ「勤怠管理や労務のクラウドサービスに関わる求人であれば、お話を伺いたいです」のように、伝えてよい側だけを残します。
相手へ伝えたくない事情は、質問からも透けます。たとえば「残業がつらい」と状況に書けば、返信本文にはその言葉がなくても、残業時間を尋ねる質問から背景を想像される場合があります。事情を書かずに聞きたい質問だけを書くか、返信ができた後に質問も含めて確かめます。
断る返信では、経歴の文を送る前に外す
C で作った 3 本には、すべて「今後もご連絡をいただくことは差し支えありません。」が入りました。これは【私の状況】の「今後も連絡をもらうのはかまわない」を、相手に向けた言い方へ変えた文です。状況のメモにある普段の言い方がそのまま出たときは、同じように相手へ送る言い方へ直します。
一方、プロンプトには、スカウトが触れた経歴と同じ事実があれば「それを裏付ける数字を 1 つだけ添えてください」という指示があります。そのため、断る C の 3 本すべてにも経歴の数字が入りました。AI が返した文の一例です。
「法人営業には7年間携わっております。」
文言は回ごとに変わり、数えた 9 本とは別に追加で走らせた C では次の文になりました。
「法人営業を7年間経験している点に目を留めていただき、ありがとうございました。」
「法人営業を7年間経験している」は職務経歴に合います。しかし、届いたスカウトにあるのは「法人営業のご経験を拝見し」までで、相手が 7 年という年数に目を留めたとは書かれていません。照合の表にある「相手が触れた経験」は、届いたスカウトまで戻って確かめます。断るときは、送る前に経歴の文を外します。
確認メモを切り取り、送る文だけを残す
最後に、AI の回答から相手へ送る部分だけを取り出します。
- 返信の後ろに付いた「送る前に決めておくこと」などの確認メモを切り取る
- 挨拶と署名を除く各文を、スカウト・職務経歴・自分の状況のどこから出たか確かめる
- どこにもない志望度、候補日時、「上記以外でも調整可能」のような約束、質問・依頼を外す
- 経歴の文は、職務経歴に書いた事実や数字の意味のままか見比べ、書き換えられていたら直す
- 自分の状況から入った転職への温度感を、相手へ伝えてよいか決める
- 伝えたくない事情が、本文だけでなく質問から透けていないか確かめる
- 宛名に会社名と担当者名を入れる
- スカウトへのお礼の行を入れる
- 自分の氏名と署名を入れる
AI の回答には、宛名、挨拶やお礼、署名がない場合もあります。
測った範囲
対象は、前に示した架空の法人営業 1 人分の職務経歴と、企業・エージェントからのスカウト 2 通です。短い頼み方は 2 通を各 3 回、記事のプロンプトは、話を聞きたい A、条件つきで話を聞く B、断る C の各 3 回で確かめました。
この 9 本とは別に、文言の揺れを見るため、同じプロンプトで A と C を 1 回ずつ追加で走らせました。
例の返信は、OpenAI のモデル(gpt-5.6-sol)を Codex CLI から呼んで作りました。ChatGPT のアプリは使っていないため、ChatGPT で同じ結果になるかは確かめていません。
この結果から分かるのは、今回の返信に AI が何を書き足したか、何を書かなかったかまでです。返信率が上がるか、相手が会ってくれるかは測っていません。別の経歴やスカウトで同じ結果になるかも分かりません。
スカウトがまだ届いておらず、登録プロフィールを見直したい場合は、スカウトが来ないなら手元の職務経歴書をAIに貼るで別に扱っています。