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企画営業はきつい? 企画は好きでも売上目標がつらい人の転職先
企画営業のきつさのうち、売上の目標を持つことと、取引先と制作の間の調整は会社を変えても残り、納品まで一人でするか、目標を個人で持つかは会社で変わると見ています。企画は好きでも売上目標がつらい人の行き先と、営業企画との違い、面接で確かめることを書いています。
公開 2026年10月14日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること
- ・企画と売上の目標の両方、一人で納品まで、板挟み、コンペ、締め切り前の残業の、会社で変わるか仕事に残るかの判定
- ・企画は好きでも売上目標がつらい人の行き先(事業会社の販促担当か、ディレクター・プランナー職か)と、営業企画との違い
- ・当サイトの企画営業の求人で、プランナーやデザイナーなどの職名を挙げて組むと書いた会社の割合と、面接で確かめること
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提案書を何度も作り直し、コンペに負けて準備が無駄になり、月末には売上の目標に追われる。販促物や広告、印刷、イベントの企画営業をしていて、企画を考えるのは好きなのに、「企画営業はきつい」という言葉を見て、どこに行っても同じなのか迷っている人に向けて書きます。
私の見方では、企画営業のきつさは、仕事に付いてくるものと、会社で変わるものに分かれます。付いてくるのは、売上の目標を持つことと、取引先と社内の制作の間で調整することです。国の職業分類でも、「ハローワークインターネットサービス - 06 事務的職業」は企画営業員を「主に営業の仕事に従事するもの」として、営業の職業に分けています。会社で変わるのは、制作の手配から納品まで一人でするかどうかと、目標を個人で持つかチームで持つかです。
企画は好きでも売上目標がつらいなら、行き先は営業企画ではなく、事業会社の販促担当か、ディレクター・プランナーの職になると私は考えます。売上の目標から離れることを一番にするなら販促担当、自分で企画を考えて形にする仕事を続けたいならディレクター・プランナーです。
売上の目標と制作との調整は、会社を変えても残ると見ている
| よく挙がるきつさ | どんなきつさか | 会社で変わるか、仕事に残るか(私の判定) | 当サイトの数字 |
|---|---|---|---|
| 企画と売上の目標の両方を持つ | 企画を考える時間が、目標に届かせるための営業に削られる | 仕事に残る。目標を個人で持つかチームで持つか、届かない月が給与に響くかは会社で変わる | – |
| 企画から納品まで一人でする | 提案、制作の手配、校正、納品、請求まで全部自分でする | 会社の体制で変わる。プランナーやディレクターが企画を持つ会社もある | プランナーやディレクター、デザイナーなどの職名を挙げて、組んで進めると書いた会社は約1割 |
| 取引先と制作の板挟み | 取引先の要望と、デザイナーや工場の都合の間で調整する | 仕事に残る。取引先や社内との打ち合わせ、承認取り、スケジュール管理が仕事の中心 | – |
| 提案が通らない、コンペに負ける | 作り込んだ企画が受注にならず、準備が無駄になる | 通らないことは仕事に残る。どのコンペに出るか、新規開拓にどれだけ時間を割くかは会社の方針で変わる | – |
| 締め切り前の残業 | キャンペーンやイベント、納品日の前に遅くなる | 締め切りに合わせた残業はこの仕事に付いてくる。量は担当先や時期で変わる | – |
当サイトの数字は、当サイトの掲載求人(2026年10月14日時点、求人名に「企画営業」を含む求人)を出している会社のうちの割合です。
厚生労働省の職業情報サイト job tag には「企画営業」の職業ページが無いので、近い職業で見ます。「広告営業 - 職業詳細」では、広告企画を立てて広告主に働きかけ、受注から計画・実施・代金の回収まで進行を管理するのが仕事です。「印刷営業 - 職業詳細」も、企画と見積の提案から、工場への指示、試し刷り、納品、入金の確認までを一続きの仕事にしています。売上の目標そのものは定義に書かれていませんが、受注を取るまでが自分の仕事なので、目標を持つ形はどの会社でも付いてくると私は考えます。会社で違うのは、目標の決め方と重さです。
受け持つ範囲は、同じ職業の中でも会社で違います。広告営業の job tag では、総合広告会社の営業は広告主の窓口として計画から実施まで全ての作業に責任を持ち、専門広告会社の営業はその専門分野の仕事をします。業界向けの転職会社の記事にも、販促の会社の職種は大きくディレクターなどの職と営業に分かれ、職種の呼び方や担当範囲は会社ごとに違うことが多い、とあります。
取引先と制作の間の調整は、この仕事の中心にあります。広告営業の job tag の調査では、制作のために広告主や社内の関係者と打ち合わせる、広告主にレイアウト見本やコピー案を示して承認を得る、制作のスケジュールを管理する、の実施率がどれも9割を超えています。
コンペに負けることは、提案して受注を取る仕事である以上、どの会社でも起きるはずです。違いが出るとすれば、全部のコンペに出るか、勝ち目で選ぶかです。印刷業界団体の記事は、勝算がなければコンペは辞退すべきだと書いています。
残業は、広告営業の job tag ではテレビの放送時間やイベントに合わせた残業や休日出勤が、印刷営業の job tag では夜間や休日に得意先と連絡を取るなど営業時間外の仕事が、それぞれの職業の特徴として挙がっています。どれも取引先の締め切りや日程で決まるので、量はどの取引先を受け持つか、どの時期かで変わるはずです。
企画は好きでも売上目標がつらいなら、事業会社の販促担当かディレクター・プランナー職へ
営業企画は、取引先の販促を考える仕事ではない
営業企画は名前が似ていますが、国の職業分類では企画が主の事務の職業に入り、営業の職業とは別です。転職会社の記事では、営業部門全体の戦略を立てる役と説明されています。取引先のチラシやキャンペーンを考える仕事とは違うので、それが好きで企画営業をしている人には遠い行き先だと見ています。
売上の目標から離れたいなら、事業会社の販促担当
事業会社の販促担当に移れば、取引先から受注を取るための目標からは離れられるはずです。国の職業分類でも、販売促進部員は営業の職業ではなく、企画が主の事務の職業に入っています。
ただ、楽になるとまでは言えません。発注する側に回っても、次のことは起こりえます。
- 店舗や仕入れの担当と、代理店や印刷会社の間で調整する
- 受注の目標の代わりに、その販促で売上が伸びたかを問われる
- キャンペーンやイベントの日程に合わせて残業する
考える企画も、何社もの取引先の分から、自社 1 社の分を深く考える形に変わると見ています。
取引先ごとに、時期に合わせた販促を提案してきた経験は、発注する側でもそのまま話が通じると私は考えます。広告の会社から事業会社のマーケティングや広報へ移る道を挙げる転職会社の記事もあります。
企画を続けたいなら、ディレクター・プランナー職の募集に応募する
同じ業界で、プランナーやディレクターが企画を持つ会社に営業として入ると、企画を任される量は今より減る可能性があります。プランナーになりたいなら、営業で入って異動を待つより、最初からディレクターやプランナーの募集に応募するほうが近道だと私は考えます。これまでの企画書と、それが形になった販促物や売り場は、応募の時に見せる材料になります。
プランナーやデザイナーなどの職名を挙げて組むと書いた会社は、当サイトの企画営業の求人では約1割
当サイトの掲載求人(2026年10月14日時点、掲載中で求人名に「企画営業」を含む求人)を会社ごとに見ると、プランナーやディレクター、デザイナーなどの職名を挙げて、組んで進めると書いた会社は約1割でした。広告や販促、印刷の会社に絞らない、企画営業の求人全般の割合です。
残りの多くの会社は、組む相手を書いていません。書いていないことは一人で全部する証拠にもならず、求人票では分業かどうかがほとんど分からないので、面接で確かめます。目標も、個人ではなくチームの目標だと明記した会社はありましたが、多くの求人票は個人かチームかまで書いていません。
目標の持ち方と企画書の書き手は、面接で聞く
聞き方の例です。
- 「目標は個人に割り振られますか、チームで持ちますか」
- 「届かなかった月は、評価や賞与にどう響きますか」
- 「月の面談では、数字の他に何を話しますか」
- 「企画書は誰が書きますか。営業ですか、プランナーですか」
事業会社の販促担当の面接なら、目標の質問を「担当する販促の成果は何で測りますか」に置き換えます。答えが返ってきたら今の会社のやり方と並べて、今のつらさが会社の決め方から来ているのかを比べます。
よくある質問
企画営業と営業企画の違いは何ですか
国の職業分類では、企画営業は営業の職業、営業企画は企画が主の事務の職業で、別の職業です。「ハローワークインターネットサービス - 06 事務的職業」では、営業企画係(企画が主であるもの)は事務的職業の「企画・調査事務員」に入り、企画営業員(主に営業の仕事に従事するもの)はそこから外して、扱う商品やサービスごとに営業の職業に分類します。「ハローワークインターネットサービス - 07 販売・営業の職業」の営業の職業には、広告営業員や印刷営業員が並んでいます。
未経験から企画営業になれますか
なれるとは言い切れません。「広告営業 - 職業詳細」によると、総合広告会社では営業と限定せずに採用して配属することが多く、制作やマーケティング、媒体の部門から営業に移る例も多くあります。営業職の採用だけが入り口ではない会社もあります。
企画営業は残業が多いですか
企画営業だけの残業時間を示す公的な統計はありません。job tag の「職業分類対応表(R8.3)」では、広告営業・印刷営業はどちらも賃金の統計の「その他の営業職業従事者」という区分に対応していて、「令和8年賃金構造基本統計調査 業種別主な職種早見表」ではこの区分に不動産セールス員も入っています。また、job tag の労働時間は所定内の時間で、残業は入っていません。
企画営業に向いているのはどんな人ですか
企画を考えることと、それを相手に通して売上にすることの、両方を面白いと思える人だと私は考えます。企画は好きで売上目標がつらいなら、事業会社の販促担当やディレクター・プランナーの職のほうが近い仕事です。
集計の条件と注意
- 当サイトの数字は当サイトの掲載求人の集計で、市場全体の割合ではありません。対象は2026年10月14日時点で掲載中の、求人名に「企画営業」を含む求人です。求人の本文・応募要件・給与の説明の欄から語を探して数え、抜き取りで職種名や応募条件、取引先の名前などの当てはまらない例を除きました。割合は、抜き取りで確かめた会社の数で数えています。プランナー・ディレクター・デザイナー・制作チーム・制作スタッフ・クリエイターの語で拾ったので、制作部署や協力会社との連携と書いた会社は数えていません。業界で絞っていないので、広告・販促・印刷の会社は一部です
- job tag に「企画営業」の職業ページは無いので、広告営業と印刷営業を近い職業として使いました
- 企画営業だけの年収の公的な統計はありません。job tag の広告営業・印刷営業の年収は、不動産セールス員なども入る区分の値です
- 発注側の販促担当の日々の仕事、移れる人の割合、移った後の年収、地域ごとの求人の数は、資料が無いので書いていません
- 判定と行き先、面接での聞き方は書き手の判断で、選考の結果や年収、仕事の楽さを約束するものではありません
- 販促の会社の営業の受け持つ範囲、コンペの選び方、事業会社への移り先、営業企画の中身の話は、転職会社や業界団体の記事の主張で、統計はありません