職種の求人市場

バックエンドエンジニアを辞めたい。会社を移って続けるならオンコール・評価制度を今と比べる

バックエンドエンジニアを辞めたい人が、会社を移って続ける選択を確かめる記事です。公開後の問題解決や技術を学び続ける必要は仕事に含まれうる一方、オンコールの頻度・手当、評価制度、客先常駐と案件の決まり方、納期前の残業は会社・契約・配属で変わりえます。求人票を1件読み、読めない値を今の職場と同じ単位で面接に聞きます。

公開 2026年9月29日 · 集計 2026年9月29日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること

  • ・辞めたい場面を3〜5個、今の職場の回数・時間・人数・割合と一緒に書き、仕事に含まれる側、会社・契約・配属で変わりうる側、今は分からない側へ置く
  • ・公開後の問題解決や技術を学び続ける必要、既存サービスを改善する仕事は残りうる一方、オンコールの回し方、学ぶ時間、評価制度、常駐と案件の決まり方、残業は応募先で確かめる
  • ・バックエンドの求人を1件読み、書かれることが少ないオンコール、技術的負債に使う時間、評価制度、単価と給与の関係を今の職場と同じ単位の面接質問にする
目次開く
  1. 01バックエンドエンジニアを辞めたい場面を、今の職場の値にする
  2. 02バックエンドを続けるなら、問題解決や技術の習得が仕事に入る場合がある
  3. 03場面ごとに、仕事に含まれる側、会社等で変わりうる側、今は分からない側へ置く
  4. 04SESと受託では、確かめる相手を分ける
  5. 05求人票で先に読める項目と、書かれることが少ない項目を知る
  6. 06求人の言葉を、入社後の実績として読まない
  7. 07納期と残業は、会社平均でなく配属先の山を読む
  8. 08バックエンドの求人を1件、欄ごとに読む
  9. 09読めない値を、今の職場と同じ単位の面接質問にする
  10. 10この見方で分からないこと
  11. 11最初の一歩は、いちばん辞めたい場面を一つ選ぶ
  12. 12よくある質問

バックエンドエンジニアを辞めたいと感じている、自社SaaSで深夜の呼び出しと評価に悩む架空の人から考えます。これから目指す人向けの職種紹介ではなく、今働いている人が会社を移るか決めるための記事です。辞めたい場面を「仕事に含まれる側」「会社等で変わりうる側」「今は分からない側」へ置き、オンコールと評価制度を今の職場と同じ期間・回数・評価項目で面接で比べます。厚生労働省job tagの「システムエンジニア(Webサービス開発) - 職業詳細」も、公開後の問題解決や技術の習得を仕事の説明に含めています(2026年9月29日確認)。

バックエンドエンジニアを辞めたい場面を、今の職場の値にする

オンコールがつらい、古いシステムばかり、評価されない、では応募先と比べられません。最近辞めたいと思った場面を3〜5個選び、今の職場で実際に起きた回数、時間、人数、割合、金額を添えます。

転職支援会社、案件紹介会社、スクール、SES企業などの職種解説では、技術の習得、障害対応、納期、技術的負債、評価、人手不足がつらいという声がよく出ます。割合の調査ではなく、場面を探す候補です。

自社SaaSのバックエンドを担当する架空例で、面接まで同じ値を使います。

辞めたい場面今の職場の値単位確認先
深夜の呼び出しがある6人の当番で、本人は直近3か月に4回。手当なし期間・本人の回数・人数・手当当番表、勤怠、給与明細
新しい技術を業務外で学ぶ業務外に月8時間。書籍費は自己負担月の時間・費用予定表、経費精算
既存機能の改修が多い直近3か月の仕事の7割。負債の解消は月1日期間・割合・月の日数チケット、予定表
障害予防や改修が評価されない上長が見る評価4項目のうち、障害予防・改修は0項目項目数・評価者評価票、面談記録
人が減り、リリース前に仕事が集中した直近6か月で7人から5人に減り、残業は平常月15時間、リリース月42時間期間・増減・月の時間体制図、募集の経緯、勤怠

SESで客先に常駐している人は、常駐期間、案件を決めた人、客先の評価が雇用主へ伝わる方法、契約単価、単価変更後の給与も書きます。

バックエンドを続けるなら、問題解決や技術の習得が仕事に入る場合がある

厚生労働省job tagにバックエンドエンジニアという職業名はありません。Webサービス開発のSEと受託開発のSEの説明を、重なる範囲だけ参照します。

厚生労働省job tagの「システムエンジニア(Webサービス開発) - 職業詳細」は、既存サービスを改善する開発も多く、公開後の問題解決やアフターケアを行う仕事もあると説明しています。運用は別会社となることも多いとしています。技術は日進月歩で、情報を集めてスキルや技術を磨く積極性が求められ、リリース前などは残業が多くなるともしています。開発は4〜6人が多いという記述もありますが、応募先の人数を示すものではありません(2026年9月29日確認)。

同じく「システムエンジニア(受託開発) - 職業詳細」は、既存システムの改修も多く、納期が迫ると休日や夜間に仕事をする場合があると説明しています。顧客の事業所で働く場合や、中小規模の開発を一人のSEで担当する場合が多いことも挙げています(2026年9月29日確認)。ただし、この職業は設計・管理が中心で、コーディングをプログラマーへ依頼すると説明されています。実装を担うバックエンドエンジニア全員の働き方とは言えません。

この二つから言えるのは、問題解決、技術の習得、既存の改善・改修、リリース前・納期前の山を一律にゼロとは見込めないことまでです。オンコールの回数、業務内に学べる時間、改修の割合、繁忙月の残業は応募先で確かめます。障害の一次対応を運用担当が持つ場合もあります。夜勤と勤務時間外の呼び出しの違いは、運用保守を続ける場合の確かめ方で扱っています。

場面ごとに、仕事に含まれる側、会社等で変わりうる側、今は分からない側へ置く

原因がバックエンドの仕事そのものにあるなら仕事に含まれる側、会社・契約・配属の決め方にあるなら会社等で変わりうる側、原因をまだ特定できなければ今は分からない側です。求人票に書いてあるかどうかは基準にしません。仕事に含まれる側と会社等で変わりうる側が一つの場面に混ざるなら、二行に分けます。

場面最初に置く側理由次に確かめる値
一般:公開後の問題を調べて直す責任が重い仕事に含まれる側Webサービス開発で問題解決を担う場合がある保守を持つ範囲
例の人:本人が3か月に4回呼ばれ、手当がない会社等で変わりうる側当番、頻度、手当は会社・契約・配属で決まる本人の回数・人数・手当・代休
一般:技術を学び続ける仕事に含まれる側技術の進展が速く、習得が求められる学ぶ分野
例の人:業務外に月8時間学び、費用を負担する会社等で変わりうる側業務内の時間と費用負担は会社の運用で変わる月の時間・費用
一般:既存サービスを改善する仕事に含まれる側既存の改善・改修も仕事に含まれる改修の範囲
例の人:仕事の7割が既存機能で、負債の解消は月1日会社等で変わりうる側仕事の配分と使える時間は会社・配属で変わりうる3か月の割合・月の日数
例の人:上長が見る評価4項目のうち障害予防・改修は0項目会社等で変わりうる側評価項目と評価者は会社の仕組みで変わる項目数・評価者・直近の評価例
例の人:人が7人から5人に減り、仕事が集中した会社等で変わりうる側採用、補充、担当範囲は会社・配属で決まる6か月の増減・募集背景・担当範囲
一般:忙しい原因が人数減・仕様変更・担当範囲のどれか分からない今は分からない側原因をまだ特定できない3か月の人数・変更件数・担当範囲
一般:上司や同僚との関係がつらい今は分からない側相手、場面、相談後の変化がまだ分かれていない起きた場面・相談先・配置変更の例
一般:リリース前・納期前に忙しくなる仕事に含まれる側二つの職業説明に繁忙の山がある山が来る時期
例の人:リリース月の残業が42時間になる会社等で変わりうる側人数、開発範囲、仕様変更の決め方で変わる平常月・リリース月の時間

会社等で変わりうる側は、会社を移れば解決するという意味ではありません。今は分からない側は、今の職場の記録を足して原因を決め直す側です。

SESと受託では、確かめる相手を分ける

SESは客先と配属の決まり方、受託は顧客から引き受ける開発範囲と納期を先に見ます。どちらも客先で働く場合があり、常駐だけでは区別しません。

SESでは、雇用主、客先、契約、配属のどこがオンコール、残業、評価、案件、給与に影響するかを分けます。客先の評価が雇用主へ伝わる方法と、雇用主が使う評価項目を別々に聞きます。単価については、本人への開示、変更後に給与を見直す人と時期を確かめます。

受託へ移るなら、仕様変更を誰が受け、開発範囲・納期・人員をどう見直すかを聞きます。厚生労働省の「労働時間の実態や長時間労働対策への取組状況調査」は、顧客との交渉、要件定義と開発を分けた契約、開発範囲の明確化などを長時間労働対策として調べています。2018年のIT業界団体加盟企業への調査で、回収率は17.8%、回答企業の約8割は受託型です。調べた取組は会社単位で、バックエンド個人の残業を示す調査ではありません(2026年9月29日確認)。

求人票で先に読める項目と、書かれることが少ない項目を知る

常駐、学習支援、技術選定は求人票から手がかりを得られる場合があります。一方、オンコール、評価制度、納期の余裕、SESの単価公開・還元率を書く会社はいずれも5%未満なので、今の職場と比べる値は面接へ回します。この割合は、2026年9月29日時点の当サイトPREVIOの掲載中求人で、職種にバックエンドエンジニアを含み、題名がバックエンド、サーバーサイド、Webアプリ、開発SE、フルスタック、テックリード、言語名の開発職である求人を、勤務地を絞らず会社単位で全件集計した結果です。モバイル、インフラ、SRE、データ、QA、PM、アーキテクト、オープンポジション、新卒などは除きました。対象求人のどれか一件に書く会社を記載あり、どの求人にも書かない会社を記載なしとし、割合は5%単位に丸め、5%を下回る項目は5%未満と表します。正社員求人とIT・インターネット分野の会社が多く、日本のバックエンド求人全体を表しません。

項目求人票に書く会社読める範囲次に確かめること
常駐・SES・プロジェクト先勤務約20%勤務地・働く形の手がかり常駐期間、案件の決め方
書籍・カンファレンスなどの学習支援約35%費用や制度業務内の学習時間、利用例
資格取得の支援・手当約35%資格の費用・報奨技術学習の時間とは分ける
技術選定約25%選定に関わる仕事誰がどの段階で決めるか
チーム・部署の人数約20%部署全体を含む人数配属チームの人数、直近の増減
コードレビュー約20%レビューの記載誰がどの段階で見るか
CI/CD・テスト自動化・テストコード約35%仕組みの記載実際の範囲と使う時間
技術的負債約10%負債を解消する仕事など解消に使った時間
残業時間の数字約30%会社・部門の平均のことが多い(応募する職の配属先の値とは限らない)配属先の平常月と繁忙月
時間外・休日の障害対応やオンコール5%未満仕事か手当としての記載当番、頻度、手当、代休
エンジニア向けの評価制度5%未満技術を理解する評価者など評価項目、評価者、直近の例
納期の余裕・調整5%未満会社自身による説明直近の仕様変更と残業
SESの単価公開・還元率5%未満給与の決め方の手がかり単価変更を給与へ反映する方法

表は職場の実態を示しません。常駐・学習支援・技術選定は求人票を読み、オンコール・評価制度・納期・単価は同じ単位で面接に聞きます。

求人の言葉を、入社後の実績として読まない

たとえば成果を承認し称賛する文化と書く求人でも、評価項目、評価者、昇給の決め方までは分かりません。資格取得支援は、書籍・カンファレンスの費用や業務内に学ぶ時間とは分けます。DB移行を予定していると書く求人は改修の手がかりですが、技術的負債の解消に使う人数、期間、仕事の割合は別に聞きます。

勤務間インターバルは休息の制度で、オンコールの回数を示しません。障害対応の経験を応募条件にする求人も、入社後の当番回数は示しません。固定残業時間は手当の計算で、実残業ではありません。部署人数は配属チームの人数とは限りません。

欄が空、欄同士が食い違う、標語・制度名・予定しかない、会社全体の数字しかない場合は確認できずとします。

納期と残業は、会社平均でなく配属先の山を読む

リリース前・納期前に忙しくなる場面は職業説明にありますが、程度は職種名では決まりません。前の集計でも、残業の数字は会社・部門の平均のことが多く、応募する職の配属先の値とは限りません。納期の余裕も求人票から読み取りにくい項目です。

月平均残業があれば、会社全体か配属予定先か、平常月か繁忙期かを確認します。受託なら仕様変更後の開発範囲・納期・人員、自社サービスならリリース日と開発範囲を決める人も聞きます。自社サービスだから納期や障害対応から離れられるとは決めません。

バックエンドの求人を1件、欄ごとに読む

求人票を一件だけ開き、最初の表にある場面と関係する記載へ印を付けます。

1. 会社説明・勤務地・募集背景

自社サービス、受託、SES、常駐、プロジェクト先、勤務地の変更範囲を拾います。SESなら案件選択と配属期間を見ます。募集背景が欠員か増員か、いつ何人にする予定かも読みます。

2. 仕事内容・開発体制

運用の分担、改修と新規開発、技術選定、レビュー、テスト、チーム人数を拾います。受託なら開発範囲と顧客との分担も見ます。監視や通知など運用ツールの名前があっても、誰が勤務時間外の通知を受け、一次対応するかはオンコールの質問へ回します。

3. 勤務時間・給与・制度

オンコール手当、残業時間の対象、学習支援と資格支援、評価制度、単価公開・還元率を読みます。例の人なら、本人の呼び出し回数、当番人数、学習時間、評価者と項目、人数の増減、平常月とリリース月の残業がそろうかを見ます。空欄や欄同士の食い違いは確認できずとします。

読めない値を、今の職場と同じ単位の面接質問にする

多いですか、整っていますか、では答える人の基準で返ってきます。今の値と同じ対象・期間・単位で聞きます。

項目今の職場の値求人票で見る記載面接で聞く質問
オンコール6人、本人は3か月に4回、手当なし運用の分担、手当、通知の仕組み何人で当番を回し、直近3か月に一人何回呼ばれましたか。手当、代休、呼び出し後の始業はどうなりますか
技術の習得業務外に月8時間、書籍費は自己負担書籍、資格、勉強会直近1か月に業務内で学習へ使った時間は一人何時間ですか。費用はいくらまで支援されますか
改修と負債直近3か月の7割、解消は月1日改修、移行、負債の解消直近3か月の既存改修、新規開発、負債の解消は何割で、解消に月何日使いましたか
評価制度上長が見る4項目中、予防・改修は0項目評価制度、評価者評価項目は何で、誰が評価しますか。直近の評価で障害予防や改修をどう扱いましたか
人数6か月で7人から5人配属人数、募集背景直近6か月の人数の増減と、今回が欠員・増員のどちらかを教えてください。入社後の担当範囲はどこですか
残業と変更平常月15時間、リリース月42時間残業の対象、納期の説明直近の平常月と繁忙月の残業は何時間でしたか。仕様変更後に範囲・納期・人員をどう変えましたか

配属先が未定なら、直近に入社した人の配属例か、今いる人の案件で同じ質問をし、回答の対象も記録します。配属後の値を保証する答えではありませんが、全社平均だけで比べずに済みます。

SESでは、常駐先の決まり方と断れる時点、客先評価が雇用主へ伝わる方法、単価変更後の給与見直しに加え、オンコールの当番と残業を客先・雇用主の誰が決めるかを聞きます。受託では、仕様変更を受ける人と、納期・開発範囲・人員を見直した直近の例を聞きます。

この見方で分からないこと

求人票と面接で分かるのは、書かれた内容と説明時点の運用までです。入社後も同じ配属、オンコール、仕事の配分、評価制度、残業が続くとは限りません。会社を変えれば全部解けるとも、バックエンドを辞めるしかないとも判定できません。

同じ会社に対象求人が複数あるほど、どれか一件が記載ありになりやすい数え方です。会社どうしの制度や働き方の優劣は分かりません。

job tagの二職業はフロントエンドや要件定義も含み、バックエンドだけの説明ではありません。人間関係や上司との相性も、求人票からは判定できません。

最初の一歩は、いちばん辞めたい場面を一つ選ぶ

最初の表でいちばん辞めたい場面を一つ選び、仕分け表で区分を決め、その行の「次に確かめる値」を一つ確認してください。

よくある質問

バックエンドエンジニアはなぜきつい、辞めたいと言われるのですか?

技術の習得、公開後の問題解決、既存システムの改修、リリース前・納期前の忙しさが挙がります。オンコールの回し方、学ぶ時間、評価制度、人数は会社・契約・配属で変わりうるため、同じ問題としてまとめずに確かめます。

オンコールは会社を移ればなくなりますか?

なくなるとは断定できません。Webサービス開発では公開後の問題解決を行う仕事もあり、運用が別会社の場合もあります。当番人数、本人の呼び出し回数、手当、代休、呼び出し後の始業を面接で聞きます。

SESを離れれば、評価や残業は変わりますか?

変わるとは限りません。移る先がSESでなくても、評価項目と評価者、平常月と繁忙月の残業、仕様変更後の開発範囲・納期・人員を確かめます。SESへ移る場合は、客先の評価が雇用主へ伝わる方法と、オンコール・残業を決める相手も分けて聞きます。

自社サービスの会社へ移れば、納期や障害対応から離れられますか?

一律には言えません。Webサービス開発でも、リリース前に残業が多くなる場合や、公開後の問題解決を行う仕事があります。直近の繁忙月の残業、仕様変更を決める人、開発範囲・納期・人員の変え方、障害の一次対応をするチームを確かめます。

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