AI と転職

ChatGPTで志望動機を作る手順 求人票と職務経歴書を突き合わせるプロンプト全文

転職の志望動機をChatGPTに丸投げすると、求人票に書いてある言葉が「これからやります」に化けて返ってきます。求人票と職務経歴書の突き合わせを先に挟むプロンプト全文と、出てきた材料から書いた例文を載せます。

公開 2026年9月18日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること

  • 丸投げで返るのは、求人票の言葉を「これからやります」に言い換えた文
  • 先に求人票の要件と職務経歴書の記述を突き合わせ、根拠のある材料だけ残す
  • 根拠が無いと判定された要件が、丸投げの文では3回とも約束になっていた
目次開く
  1. 01ChatGPT に「志望動機を400字で書いて」と頼むと
  2. 02先に求人票と職務経歴書を突き合わせる
  3. 03材料を 3 つ選んで、質問に答える
  4. 04出てきた材料から書いた例文
  5. 05材料が足りないときにどうするか
  6. 06同じ志望動機を他社に使い回せない理由
  7. 07出す前に確かめること
  8. 08よくある質問

転職の応募先が決まって、あとは志望動機を書くだけ。求人票と職務経歴書を ChatGPT に貼って、「志望動機を400字で書いて」と打つ人は多いと思います。返ってくる文は整っていて、そのまま貼れそうに見えます。ただ、同じ頼み方を 3 回繰り返すと、3 回とも終わりのほうに同じ 2 つの約束が入りました。現場に足を運びます、メンバーの育成に貢献します。どちらも、渡した職務経歴書には書いていないことでした。志望動機の文章を書かせる前に、求人票と職務経歴書を突き合わせる 1 往復を挟むと、この化け方を先に見つけられます。最後の文は自分で書くので、出てきた材料からどう書くかの例文も後半に置きました(そのまま写す雛形ではありません)。例に使うのは架空の職務経歴書と架空の求人票です。

ChatGPT に「志望動機を400字で書いて」と頼むと

例に使う経歴は、この記事のために作った架空の職務経歴書です。人材サービス会社で法人営業を 4 年、SaaS 企業でインサイドセールスとフィールドセールスを 3 年、いまはエンタープライズ営業を 4 年。年間目標 3 億円を 2 年連続で達成し、部門横断の営業プロセスの仕組み化にも関わったと書いてあります。

応募先も架空で、建設・設備業界向けの業務管理 SaaS を作っている従業員 180 名の会社の「エンタープライズセールス(マネージャー候補)」です。必須要件は 3 つ(法人向け無形商材の営業経験 3 年以上、部門をまたぐ複数の関係者を巻き込んだ提案の経験、数値目標に対する達成実績)。歓迎要件には「建設、設備、製造など現場を持つ業界への営業経験」と「メンバーの育成、チームリードの経験」が並んでいます。

この 2 通を貼って、次のように頼みました。

以下の求人に応募します。私の職務経歴書をもとに、志望動機を400字で書いてください。

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(ここに求人票を貼る)

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(ここに職務経歴書を貼る)

返ってきた 1 回目が、これです(改行のみ整えた全文)。

貴社を志望する理由は、建設・設備業界に残る紙やホワイトボード中心の業務を変革し、現場と経営の双方に持続的な成果を生み出すという事業目的に強く共感したためです。現職では、従業員千名以上の大企業に対し、経営層・人事部門・現場の関係者を巻き込み、課題整理からPoC設計、導入支援までをカスタマーサクセスと連携して推進してきました。その結果、年間目標三億円を二年連続で達成し、社内MVPを受賞しています。また、前職ではインサイドセールスとフィールドセールスの双方を経験し、KPI設計や商談化基準の改善にも携わりました。これらの経験を生かし、まずは現場へ足を運んで業務と意思決定構造を深く理解した上で、各社に最適な導入・横展開の道筋を描きます。さらに、自ら成果を上げるだけでなく、再現性ある営業プロセスへ落とし込み、メンバー育成を通じてチーム全体の成果を高めることで、貴社の成長に一層貢献したいと考えています。

日本語は自然で、数字も入っています。引っかかるのは終わりの 2 文です。現場に足を運ぶことと、メンバー育成を通じてチームの成果を高めること。どちらも求人票の「求める人物像」と「仕事内容」に書いてある言葉で、渡した職務経歴書のほうには、現場に足を運んで業務を見た経験も、メンバーを育成した経験も一行もありません。求人が求めていることが、そのまま本人の約束に化けています。

同じプロンプトで 3 回出しました。書き出しは 3 回とも、求人票の会社概要にある「紙やホワイトボード」への共感。現場とメンバー育成の 2 つも 3 回とも終わりのほうに入り、そのうち 2 回は最後の 2 文がこの 2 つでした。

逆に、出てこなかったものもあります。この求人は歓迎要件に「建設、設備、製造など現場を持つ業界への営業経験」を挙げていて、職務経歴書には「業界横断(製造業、金融、IT)での導入実績を積み上げました」という行があります。この求人でこそ効く材料ですが、3 回の出力を通して「製造」も「業界横断」も一度も出てきませんでした。代わりに並ぶのは、3 億円や 2 年連続といった数字です。実績としては強いのですが、応募先をこの会社から別の会社に差し替えても、そのまま通る文になります。この会社でなければならない理由が、そこには入りません。

読んだ本人が「使い回しに見える」と感じるのは、ここです。そして採用する側も、同じところを見ています。生成 AI 学習コミュニティを運営する株式会社SHIFT AI が 2026 年 5 月 20〜24 日に採用・人事担当者 503 名(うち中途採用の担当 248 名)へ実施したインターネット調査によると、中途採用の担当者が「応募書類が AI 生成だと感じる」理由の 1 位は「表現は洗練されているのに、具体的なエピソードや数字が伴っていない」で 57.8%、2 位は「文章が整いすぎていて、どの候補者も同じような完成度に見える」で 56.6% でした(プレスリリース。同社が自社で実施した調査です)。丸投げの文は、求人票の言葉で埋まっている分だけ、2 位の見え方に近づきます。

先に求人票と職務経歴書を突き合わせる

手元に、求人票と職務経歴書のテキストを用意します。貼る前に、氏名・住所・電話番号・メールアドレスと、顧客企業の担当者名は削ります(何を消すかは自己分析をAIでやる手順とプロンプト全文にまとめています)。

最初の 1 往復では、文章ではなく材料を出してもらいます。求人票が求めていることと、職務経歴書に書いてあることを 1 行ずつ突き合わせる形です。書いていないことは「無い」と書かせるところが要になります。

これから求人票と私の職務経歴書を貼ります。志望動機の文章はまだ書かないでください。

やってほしいのは、求人票が求めていることと、職務経歴書に書いてある事実の突き合わせです。次の列の表で出してください。

| 求人票が求めていること | 職務経歴書のどの記述が当たるか | 当たり方 |

- 「求人票が求めていること」は、必須要件・歓迎要件・仕事内容・求める人物像から 1 行に 1 つずつ書き出してください
- 「職務経歴書のどの記述が当たるか」には、職務経歴書に実際に書いてある文をそのまま引用してください。書いていないことを補わないでください
- 「当たり方」は、そのまま当てはまる / 近いが同じではない(どこが違うかを一言) / 職務経歴書に該当する記述が無い、のどれかにしてください

表のあとに、「職務経歴書に該当する記述が無い」の行だけをもう一度並べてください。

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(ここに求人票を貼る)

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(ここに職務経歴書を貼る)

返ってくるのは、こういう表です。上の架空の 2 通を渡した 1 回目の出力から、5 行を抜き出しました。

求人票が求めていること職務経歴書のどの記述が当たるか当たり方
法人向けの無形商材の営業経験3年以上「大手企業の採用担当者向けに、求人広告等の採用支援サービスを販売。」/「従業員 1,000 名以上の大企業向けに、人事労務 SaaS のソリューション営業を担当。」そのまま当てはまる
建設、設備、製造など現場を持つ業界への営業経験「業界横断(製造業、金融、IT)での導入実績を積み上げました。」そのまま当てはまる
まだ型がない領域で、自分で進め方を決めて動けること「部門横断のエンタープライズ営業プロセスの仕組み化にも主導的に関わっています。」近いが同じではない(仕組み化を主導した経験はあるが、型がない状態で自ら進め方を決めたとは明記されていない)
メンバーの育成、チームリードの経験職務経歴書に該当する記述が無い
現場に足を運び、実際の業務を見てから提案を組み立てられること職務経歴書に該当する記述が無い

下の 2 行が、丸投げの文が 3 回とも約束にしていた項目です。突き合わせも 3 回試しましたが、この 2 つは毎回「該当する記述が無い」に入りました。表の上から下へ、書ける材料と、書けないのに書かされていたものが分かれます。

自分の表が返ってきたら、2 か所を見ます。ひとつは引用の欄です。職務経歴書の文がそのまま入っているはずなので、覚えのない行や、原文と言い回しが違う行があれば、その行は使いません。もうひとつは「そのまま当てはまる」の判定です。上の表でいえば 2 行目は、求人が求めているのは営業経験で、職務経歴書にあるのは導入実績です。製造業という言葉が共通しているだけで、同じとは限りません。判定を信じるのではなく、面接で「どの案件ですか」と聞かれて答えられる行かどうかで見ます。

必須要件の行も見ておきます。必須要件が「近いが同じではない」に入っていたら、満たしているとは限りません。どこが違うかの一言が括弧に入っているので、そこを読んで、自分で埋められる違いか、埋められない違いかを分けます。

同じ入力でも表は 16 行・19 行・16 行と変わり、判定が回で入れ替わる行もありました。出し直して安定させるより、1 回分を自分で読んで直すほうが早く済みます。

材料を 3 つ選んで、質問に答える

表ができたら、同じ会話の続きで材料を絞ります。

さきほどの表を材料にします。志望動機の文章はまだ書かないでください。

1. 「そのまま当てはまる」と「近いが同じではない」の行から、この求人に対して私がいちばん強く言える経験を 3 つ選び、選んだ理由を 1 行ずつ書いてください。同じ職種の他社の求人でもそのまま言える経験は選ばないでください
2. 選んだ 3 つそれぞれについて、私に確認したいことを 2 つずつ質問してください。職務経歴書に書いていない、いつ・どこで・誰と・何を判断したかを聞く質問にしてください
3. 「職務経歴書に該当する記述が無い」の行のうち、面接で聞かれたときに答えを用意しておくべきものを挙げ、それぞれ何を答えられるようにしておくべきかを書いてください

1 つ目の指示にある「他社の求人でもそのまま言える経験は選ばない」が、丸投げとの分かれ目になります。1 回目に選ばれた 3 つには「製造業へのSaaS導入実績」が入り、理由は「建設・設備と同じく現場を持つ業界への導入経験であり、一般的な SaaS 営業経験よりも対象業界との接点が強いため」でした。丸投げでは 3 回とも出てこなかった材料です。3 回のうち 2 回でこの材料が選ばれ、呼び名と理由は回ごとに変わりました。

選ばれた 3 つは、そのまま受け取らずに 1 つずつ確かめます。他社の同じ職種の求人に出しても同じことが言えるなら、それは求人票から借りた言葉です。表に戻って別の行と入れ替えます。

2 つ目の質問には、自分しか答えられません。返ってきた質問は、たとえばこうでした。

その案件では、顧客の業務をどこで、誰から、どのような方法で把握し、一般企業向けの提案から何を変えると判断しましたか?

職務経歴書に書いていないことを聞かれるので、AI 側に答えはありません。ここで思い出したことが、志望動機の中身になります。逆に、質問に答えられない材料は、いまの自分が説明できない材料です。思い出せそうなら当時の資料を見て、それでも出てこなければ表に戻って別の行を選びます。3 つ埋まらないときは 2 つで書きます。

3 つ目では、足りない項目への備えが返ります。1 回目の出力では「入社1年以内を目安とした、メンバー3〜5名のマネジメント」「メンバーの育成、チームリードの経験」「現場に足を運び、実際の業務を見てから提案を組み立てられること」の 3 つが挙がり、それぞれに「正式なマネジメント経験がないことは明確にしたうえで、後輩支援、案件レビュー、ナレッジ共有、目標管理への関与など、最も近い経験を具体化する」といった準備のしかたが付きました。志望動機に書く材料ではなく、面接で聞かれる前提で用意しておく項目です。

出てきた材料から書いた例文

材料 3 つと、質問への答えがそろったら、文を書きます。以下は、上で選ばれた材料と、架空の人物が質問に答えた内容をもとに書いた例文です。AI に書かせた文ではありません。

建設・設備業界の現場管理をクラウドに置き換えるという募集内容を読み、前職で製造業のお客様にサービスを導入したときのことを思い出しました。工場の朝礼に同席して、日報が手書きで回っている理由が「入力する時間より、紙を見ながら口頭で確認するほうが早いから」だと分かり、提案内容を入力の効率化から確認作業の置き換えに変えた経験です。現職では従業員 1,000 名以上の企業を担当し、試験導入の範囲を情報システム部門ではなく利用部門と決めて、カスタマーサクセスと一緒に定着まで見てきました。年間目標 3 億円を 2 年連続で達成しましたが、再現できたのは、営業プロセスを部門横断で仕組み化してからです。貴社では受注後の横展開が成果を左右すると理解しています。前職で 150 社の既存顧客を深耕してきた進め方が、いちばん近い形だと考えています。

材料と文の対応はこうです。1 文目と 2 文目が材料①(製造業への導入実績)と、その質問への答え(工場の朝礼で見たこと、提案をどう変えたか)。3 文目が材料②(試験導入の設計と部門横断の調整)と、その答え(範囲を利用部門と決めたこと)。4 文目が材料③(営業プロセスの仕組み化)。5 文目と 6 文目で求人票側の話に戻し、そこでも職務経歴書にある深耕の経験を根拠に置いています。

長さは 366 字で、丸投げの文(400 字前後)とほぼ同じです。違うのは、どの文の後ろにも職務経歴書の行か、自分で答えた質問の答えが付いていることです。面接で「工場の朝礼というのは」と聞かれても、話すことが自分の中にあります。

この例文は、メンバーの育成にも現場訪問にも触れていません。表で「該当する記述が無い」に入った項目で、書けば根拠の無い約束になるからです。書かなければ面接で聞かれますが、聞かれてから答えるほうが、根拠の無い約束を書いて掘られるより持ちこたえます。例外は、その項目が必須要件に入っているときです。そのときだけ、職務経歴書にある近い経験を根拠として添えて、どこまでの経験かを明記します。

工場の朝礼も試験導入の範囲も、この架空の人物が質問に答えた内容です。自分の応募で同じ形を作るなら、材料を選び、質問に答え、それから文にする、という順番をたどります。

材料が足りないときにどうするか

同じ求人に、別の経歴で応募したらどうなるかも試しました。住宅設備機器の販売会社で営業事務・総務を 12 年、その前に一般事務を 2 年。受注入力と納期調整、月 200 件前後の請求書発行、Excel の受注管理表の作り直し、新任者 2 名の教育が書いてあり、営業の経験はありません。

丸投げで頼むと、こう返りました。

営業職は未経験ですが、現場に足を運んで声を聴く姿勢、社内外の関係者との調整力、正確に業務を進める力を生かし、顧客の課題整理から導入・定着、横展開まで粘り強く伴走したいと考えています。

ここでも、職務経歴書に書いていない「現場に足を運んで声を聴く姿勢」が本人の持ち味として出ています。

同じ経歴で突き合わせをさせると、様子が変わりました。16 行のうち「そのまま当てはまる」は 1 行だけ(新しく入った事務担当 2 名の教育)で、必須要件 2 つを含む 7 項目が「職務経歴書に該当する記述が無い」でした。材料選びの回答には「これは現状、必須要件を満たしているとは言えません」と書かれ、「新任者 2 名の教育」は業界を問わず言える経験だからという理由で、選ばれた 3 つから外されていました。

代わりに選ばれたのは、住宅設備機器の受発注を 12 年見てきたこと、Excel の受注管理表を作り直して入力項目を減らしたこと、月 200 件前後の受注から請求までを回してきたことの 3 つです。建設・設備業界の現場周辺の業務を内側から知っている、という接点です。この 3 つなら、紙で回る受注業務を 12 年見てきた側から何が分かるのかを、自分の言葉で書けます。

表を見たあとの進め方は、3 通りに分かれます。「該当する記述が無い」に必須要件が入っていなければ、そのまま材料を選んで書きます。必須要件が 1 つ入っている程度なら、その 1 つに面接で答えられる用意をしてから出します。上の例のように必須要件が複数入っているなら、この求人に今すぐ出すより、要件の近い求人を先に見たほうが早いこともあります。材料が足りないと先に分かるほうが、書き上げてから気づくより選べる幅が広くなります。

同じ志望動機を他社に使い回せない理由

突き合わせを求人ごとにやり直すのは手間に見えます。ただ、応募先が変われば、効く材料も変わります。

当サイト PREVIO が掲載している法人営業の求人のうち、応募要件のテキストがある 5,729 件を数えたところ、業界名(建設・設備・製造・医療・ヘルスケア・金融・不動産・人材・物流・小売・飲食のいずれか)が応募要件に入っているものが 1,757 件ありました。3 件に 1 件弱です(2026 年 9 月 18 日時点。掲載時の職種区分で法人営業を絞り、応募要件のテキストにその文字列が含まれるかどうかで数えています)。名指しされる業界は求人ごとに違い、多い順に人材 755 件、金融 383 件、不動産 319 件、建設・設備 232 件、製造 202 件と続きます(1 件の求人が複数の業界に触れることがあるので、足し上げた数にはなりません)。マネジメントまたは育成に触れている求人も 1,364 件あり、4 件に 1 件ほどです。

先ほどの例で言えば、製造業への導入実績は建設・設備の会社では効きました。それを歓迎要件に挙げていない求人なら、優先して書く材料ではなくなります。求人票が変わるたびに、書く材料の順番も入れ替わります。

出す前に確かめること

提出する前に、2 つだけ確かめます。

1 つ目は、AI が足した数字や役割が、書き上げた文に残っていないかです。表の段階では行を採るか捨てるかを見ました。ここで見るのは書き上げた文で、表の引用欄と並べて読みます。職務経歴書に無い数字、やっていない役割、盛られた規模があれば消します。採用する側は、そこを疑って見ています。経歴や人物のリファレンスチェックを提供する back check 株式会社が 2026 年 4 月 14〜16 日に人事部所属のビジネスパーソン 1,000 名へ実施したインターネット調査では、応募書類や面接での回答の虚偽・過大表現を懸念していると答えた人が 64.0% でした(調査ページ。同社が自社で実施した調査です)。疑いの先にあるのは面接での確認で、AI が足した一行でも、答えるのは自分になります。

2 つ目は、書いた文を声に出して説明できるかです。先に挙げた SHIFT AI の調査では、AI 生成と思われる応募書類に対して中途採用の担当者が最も多く取っている対応は「面接でスキル・経験を深掘りして実力を直接確認している」で 34.7% でした(プレスリリース)。書類に書いたことは、面接で掘られる前提で見ておきます。説明できない文があれば、その文は削るか、説明できる材料に差し替えます。

よくある質問

志望動機に ChatGPT を使うとバレますか

AI 文章の検出ツールにかけて判定される、という形ではまず起きません。AI 判定を提供している Turnitin は、判定の対象になるのは 300 words 以上 30,000 words 以下の「長文の散文」で、箇条書きや表、短い文は信頼して検出できないと公開しています。また、AI による言い換えや回避ツールの検出に対応しているのは英語の検出器だけで、日本語の検出器は対応していないとも書かれています(Using the AI Writing Report、2026 年 9 月 18 日確認)。もともと論文やレポートの検査に使われているツールで、志望動機のような短い日本語の文章は、この条件から外れます。

採用する側が反応しているのは書類の中身です。先に挙げた SHIFT AI の調査では、中途採用の担当者の 66.9% が候補者の AI 利用を「感じる」と答え、52.0% が AI 生成の可能性が高い書類を理由に選考を落とした経験があると答えています(プレスリリース)。感じ取られているのは、この記事の前半で見たような、求人票の言葉でできた文です。使ったかどうかを隠すより、職務経歴書の行に戻れる材料で書くほうが結果に効きます。

同じ志望動機を複数の会社に使い回してもいいですか

文そのものは使い回せません。上で数えたとおり、名指しされる業界も求められる経験も求人ごとに違うからです。繰り返し使えるのは突き合わせの手順で、2 社目からは表を作り直すだけなので、材料の選び直しは早く終わります。

職務経歴書や求人票を、AI にそのまま入れて大丈夫ですか

求人票は、どこまで外に出してよいかが出どころによって違います。公開されている求人ページなら誰でも読める情報ですが、エージェントから渡された非公開求人は、渡されたときの条件に従います。転職サイトやエージェントの利用規約を一度確認してください。職務経歴書のほうには、自分と取引先の情報が入ります。個人情報保護委員会は、生成 AI に入力した個人情報が機械学習に利用され、正確または不正確な内容で出力されるリスクがあるとして、利用規約やプライバシーポリシーを確認したうえで入力内容を判断するよう注意喚起しています(生成 AI サービスの利用に関する注意喚起等の別添 1、令和 5 年 6 月 2 日)。氏名・住所・電話番号・メールアドレスと、顧客企業の担当者名は削ってから貼ります。学習に使わせない設定の手順は自己分析をAIでやる手順とプロンプト全文にまとめています。

自分で書いた下書きと、AI が出した案のどちらを出すべきですか

この手順では、その 2 択になりません。AI に出してもらうのは材料と質問で、文は自分で書くからです。すでに下書きがある場合は、突き合わせの表と下書きを並べて、表の引用欄に根拠が見つからない文を探します。その文は、面接で掘られたときに戻る先がありません。表の行に置き換えるか、質問に答えて材料を足してから書き直します。


この記事に載せた出力は、2026 年 9 月に OpenAI の gpt-5.6-sol へ API 経由で、架空の職務経歴書と架空の求人票を渡して得たものです(丸投げ 3 回、突き合わせ 3 回、材料選び 3 回、営業事務の経歴で 1 回)。使うアプリやモデルによって返る文は変わります。記事と同じ文が出ることはありませんが、突き合わせの表に何が並ぶかは、どのアプリでも同じ形で確かめられます。

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