AI と転職

職務経歴書のAIスキルの書き方 ChatGPTを仕事で使った経験を応募要件に合わせて選ぶ

職務経歴書のAIスキルの書き方を説明します。プロンプトで応募要件と経験を照らし、足りない事実を質問にします。その回答をもとに、数字や効果を足さず、読者自身が1行を書く手順と出力例を載せます。

公開 2026年9月23日 · PREVIO 編集部

この記事で分かること

  • AIの語がない求人でも、AIを手段にして満たせる業務の要件を探す
  • 応募要件と自分の経験を照らし、職務経歴書に書く実例を1つ選ぶ
  • 足りない事実を記録で確かめ、数字や効果を足さずに自分で1行を書く
目次開く
  1. 01まず、AIを手段にして満たせる業務の要件を探す
  2. 02応募要件と自分の経験を照らすプロンプト
  3. 03出力から、書く経験を1つ選ぶ
  4. 04質問に答え、数字を足さずに自分で1行を書く
  5. 05数字と回答を読める範囲
  6. 06求人票と職務経歴書を並べて確かめる
  7. 07よくある質問

職務経歴書に「ChatGPTを使える」とだけ書いても、応募先に合う経験かは伝わりません。先に求人票と自分の経験を照らし、合う経験があれば1つ選び、なければその求人には書きません。当サイトPREVIOの掲載中求人では、管理・人事・営業・カスタマーサポート・事務・マーケティング系の応募要件にAI関連の語が出る求人は5%前後でした。多くの人は、AIの語がない業務の要件から探すことになります。

例は、BtoB SaaS企業で記事、ウェビナー、MA運用と3人のチーム管理を担当する架空の人物です。実在の社名は使いません。

まず、AIを手段にして満たせる業務の要件を探す

次の表は、次節のプロンプトが返す分類を確かめる基準です。先に手で分ける必要はありません。

分け方見る行扱い
(a) AIに触れる行AIへの姿勢、業務での利用、改善、チームへの展開自分の経験と照らす
(b) AIの語はない業務の要件改善、文書作成、分析など、AIを手段にした経験で事実として満たせる行ここを先に探す
(c) AI分野の知識・業界経験AI製品の営業経験、機械学習の知識などAIの使い方では満たせないので外す

(b)の基準は、「その業務の要件を、AIを使った経験が事実として満たすか」です。「需要創出の実務経験」にはAIを使った記事構成案の作成やアンケート自由記述の分類を照らせますが、「BtoBマーケティング経験5年以上」はAIを使った事実だけでは満たせません。

冒頭の集計日は2026年9月23日です。当サイトの職種分類で「管理」「人事・労務」「営業」「カスタマーサポート・コールセンター」「事務」「マーケティング・企画・広報」のどれかを含み、「ITエンジニア」「PM・プロジェクト管理」の区分、職種「ゲームプログラマー」、「コンサルタント・専門職(士業等)」のうち戦略、財務・会計、組織・人事、業務プロセス、物流、マーケティング、ITの7つのコンサルタント職を含まない掲載中求人が対象で、同じ区分の士業・リサーチャー・翻訳・教育は除外していません。勤務地では絞らず、応募要件と職種分類がある求人の応募要件欄だけを数え、割合を5%単位に丸めました。

これは「AIを求める求人の割合」ではありません。応募要件欄には、会社紹介や行動指針も入ることがあります。

AI関連の語が出た上記区分の求人から150件を取り、各求人でその語が最初に出る行をgpt-5.6-solで2回分類しました。その標本では、3割ほどがAI製品の営業経験や機械学習の知識など、(c)の話でした。これは各求人の最初の1行だけを見た標本の割合です。求人票にAIとあっても、(c)なら自分のAIの使い方とは結び付けません。

応募要件と自分の経験を照らすプロンプト

応募したい求人の応募要件、職務経歴書、自分が仕事でAIを使った場面のメモを用意します。メモは完成文ではなく、「ChatGPTで記事構成案を作り、自分で直してライターに渡す」のような箇条書きでかまいません。次のプロンプトをそのまま貼り、末尾の3か所を差し替えます。

これから、応募したい求人の応募要件と、私の職務経歴書の抜粋と、私が仕事で AI をどう使っているかのメモを貼ります。職務経歴書に AI の使い方を書き足すための下準備を手伝ってください。

1. 応募要件の行を 1 つずつ見て、次の (a)〜(c) に当たる行を全部抜き出してください。必須・歓迎・人物像のどこに書かれているかも添えてください。
 (a) AI に触れている行。さらに次のどれかに分けてください。
  - 姿勢(関心や抵抗がないことだけを求めている)
  - 利用(業務で使っていることを求めている)
  - 改善(AI で業務を短くした・良くした経験を求めている)
  - 展開(チームや組織に広げた経験を求めている)
 (b) AI の語は無いが、AI を手段に使った経験でも事実として満たせる業務の要件の行(改善の経験、文書の作成、分析など)
 (c) AI という分野の知識や業界経験を求める行(AI 製品の営業経験など)。これは AI の使い方では満たせないので、抜き出して「外す」と書くだけにしてください
2. メモにある AI の使い方を 1 つずつ、次の 4 つに分けて表にしてください。メモに書いていないことは埋めず、「メモに無い」と書いてください。
 - どの業務で(職務経歴書のどの行に当たるか)
 - 何を使って、何をさせたか
 - 自分が手を入れたところ
 - 前と比べて変わったこと(時間・件数・人数など)
3. 表の各行が、1 の (a) と (b) の応募要件のどれに当たるかを示してください。どの応募要件にも当たらない行は「当たらない」と書いてください。変わったことが、AI を使った部分だけの結果か、AI を一部に使った施策全体の結果かを分けて書いてください。
4. 「メモに無い」と書いた欄を埋めるために、私が答えるべき質問を、使い方 1 つにつき 3 つまで出してください。応募要件に当たった使い方から先に、その中では職務経歴書に書くのに欠かせないものから順に並べてください。数字は私が自分の記録から答えるので、推測で入れないでください。

職務経歴書の文章はまだ書かないでください。

【応募要件】
(ここに応募要件を貼る)

【職務経歴書の抜粋】
(ここに職務経歴書を貼る)

【AI の使い方のメモ】
(ここにメモを貼る)

このプロンプトを、例の架空の経歴と、AIの語がない掲載求人1件の応募要件とともにgpt-5.6-solへ2回渡しました。次は、2回目に返ってきた回答です(抜粋)。

応募要件には AI を明記した行がないため、(a) と (c) は該当なしです。一方、AIを手段として実施した業務経験を材料にできる (b) は5行あります。

2回とも、記事構成案とアンケート分類を「需要創出の実務経験」に、チームへの共有を「マネジメント経験、またはリーダーとしての仕組み化経験」に照らしました。(b)は1回目が7行、2回目が5行だったため、自分でも「AIを使った経験で、その要件を事実として満たせるか」を読み直します。

出力から、書く経験を1つ選ぶ

業務・AIにさせた作業・自分の作業を事実で説明できる経験を、次の順で選びます。

  1. 必須の(a)か(b)に当たる経験
  2. 歓迎の(a)か(b)に当たる経験
  3. 人物像の(a)か(b)だけに当たる経験

人物像だけに当たる場合は、AI経験を主役にせず、元の業務の説明に短く含めます。必須・歓迎・人物像のどれにも当たらなければ、その求人にはAI経験を書かず、応募先が重視する別の経験を選びます。

詳しい実例は、AIを使った元の業務がある職務経歴欄に置きます。スキル欄には「ChatGPT:記事構成案の作成と修正」のように、ツール名と使い道を短く書きます。改善やチームへの展開が応募要件に直接当たり、自分の強みとして説明するなら自己PRも候補です。同じ説明は重ねず、詳しく書く場所を1つに決めます。

質問に答え、数字を足さずに自分で1行を書く

プロンプトは文章を書かず、足りない事実を質問で返します。先ほどと同じ、AIの語がない求人で2回目に返ってきた回答から、記事構成案についての質問を抜粋します。

### 2. 記事構成案の作成

1. ChatGPTを使う前後で、1記事当たりの構成案作成時間はそれぞれどの程度でしたか。
2. ChatGPTの構成案に対して、検索意図、読者像、見出し、事実確認など、主にどこを自分で直していますか。
3. 導入後、記事本数、ライターへの差し戻し、検索順位などに確認できる変化はありますか。

カレンダー、作業記録、ファイルの更新履歴などで確かめ、分からない数字は「記録なし」と答えます。質問への回答がそろったら、文章は自分で「元の業務、AIにさせた作業、自分がしたこと、記録で確かめた変化」の順に1行へまとめます。

次は、質問への回答を「主に見出しと事実を直した。時間や差し戻しの記録はない」と仮定し、この記事の手順で1行にした例です。

オウンドメディア記事の構成案作成にChatGPTを使用。出力された見出しと事実を確認・修正し、ライターへ共有。

記録がないため、「効率化」「工数削減」は足していません。施策全体の成果をAIだけの効果とも書きません。例の職務経歴書には、有望な見込み客(MQL)が営業の商談候補(SQL)へ進んだ割合を15%から28%へ改善した実績があります。AI活用メモにこの改善とのつながりがないため、完成例には入れません。

メモには、会社の決まりとして顧客名や商談内容をAIへ入力しないこともあります。決まりを守ったことと、ルールを作った経験は分け、作成や更新に関わった事実だけを足します。

数字と回答を読める範囲

求人の割合は当サイトの掲載求人だけの数字です。半角のAIは直前と直後のどちらにも英字がない場合だけ数え、全角のAI、ChatGPT、Copilot、Claude、Geminiも対象にしました。「人工知能」「エーアイ」、小文字のai、LLMだけがある求人は含みません。

150件は求人IDのmd5値順で、無作為抽出ではありません。各求人の最初の1行だけを見た標本なので、3割ほどという結果は全求人へ広げられません。同じ文面や途中で切れた行もあります。2回で分類が分かれた9行は一方に決めず、「3割ほど」と幅を持たせました。

架空のマーケティング職1人で、AIの語がない求人を2回、AIの語が3行ある求人を3回試しました。前者は2回とも業務要件と経験が対応し、後者は3回とも3行を同じ分類に分けました。Web検索を使わず、Codex CLI(コマンドラインから使う開発者向けのツール)というChatGPTの画面とは別の経路から、OpenAIのgpt-5.6-solへ渡しました。ChatGPTの画面やほかのモデルでは返り方が異なる可能性があります。書類選考での評価は確認していません。

求人票と職務経歴書を並べて確かめる

仕上げる前に、求人票、職務経歴書、AI活用メモを並べ、次の5点を確認します。

  1. 選んだ経験は、応募要件の(a)か(b)のどの行に当たるか
  2. AI分野の知識・業界経験を、AIの使い方と取り違えていないか
  3. 元の職務経歴書のどの業務に当たるか
  4. AIにさせた作業と、自分が確認・修正した内容を説明できるか
  5. 数字や効果は記録にあり、AI部分の結果と施策全体の結果を分けているか

応募要件の行と自分の経験を並べ、どの語と事実が対応するかを説明します。説明できなければ外し、足りない事実は質問へ戻って記録で確かめます。対応する行がなければAI経験を書かず、別の経験を前に出します。

よくある質問

職務経歴書のスキル欄には何を書けばいいですか

「ChatGPT」「Claude」だけで終わらせず、「記事構成案の作成と修正」「アンケート自由記述の分類と確認」のように、仕事での使い道を短く添えます。詳しい実例は、元の業務がある職務経歴欄か、改善やチームへの展開を強みとして説明する自己PRのどちらか1か所に書きます。

応募要件にAIと書かれていなくても、AI活用経験を書きますか

AIを手段にした経験で満たせる業務の要件があれば、その業務の実例として書きます。人物像だけに当たるなら元の業務に短く含め、対応する行がなければ書きません。

生成AIの資格がなくても、活用経験を書いてよいですか

はい。使った業務、AIにさせた作業、自分の確認・修正を事実として説明できれば、資格がなくても実務経験を書けます。資格を持っている場合は、正式名称と取得時期を資格欄に分けます。

AIを使った職務経歴書はNGですか

応募先によって判断が異なります。募集要項にAI利用の決まりがあれば従い、書いた経験や実績は自分で説明できる状態にします。職務経歴書をAIで作る場合の注意は、AIで書いた職務経歴書はバレるかで説明しています。

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